【ニュース】 大林組、施工中の熊本城天守閣の耐震改修工事に、住友ゴム工業製作の高減衰ゴムを使用した制震ダンパーを採用 熊本県熊本市

2018.05.29
株式会社大林組(東京都港区、蓮輸賢治社長)は、施工中の熊本城天守閣の耐震改修工事に、住友ゴム工業株式会社(神戸市中央区、池田育嗣社長)製作の制震ダンパーを採用する。

住友ゴムの制震ダンパーでは、自動車のレース用タイヤで培った先進技術で開発した高減衰ゴムを使用。
地震エネルギーを瞬時に熱に変換することで、揺れを吸収する粘弾性ダンパーで、今回採用が決まった制震ダンパーは、3枚の鋼板の間に板状の高減衰ゴムを強力に接着したもの。
この高減衰ゴムは、戸建て住宅用制震ユニット「MIRAIE(ミライエ)」にも使用されており、熊本地震でもその効果を発揮したという。

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採用する制震ダンパーは、地震や風揺れに強く、大地震やその後の余震だけでなく、日常的な風揺れにも有効。
省スペースで設置でき、天守閣では方杖(ほうづえ)状に設置することで、筋交いのように壁全面を使うことなく、開放感のある空間を確保できる。
また、ゴムの復元性を活かし、繰り返す余震にも有効で、長期にわたりメンテナンスも不要。
大天守最上階(6階)の柱上部と梁を方杖状に連結、同工事では計12基を設置するという。