【ニュース】 小菅村、「関係人口」に着目したポイントカードの運用を開始、村外に住む「1/2村人」にもインセンティブ 山梨県小菅村
2018.05.22
人口約740人の山梨県小菅村(舩木直美村長)は、地域外から地域と関わりを深める「関係人口」に着目、村外から村を応援する人を「1/2村人(ニブンノイチ ムラビト)」と位置づけ、「1/2村人」にも村づくりに参加するインセンティブを提供するポイントカードシステム「こすげ村人ポイントカード」の運用を5月より開始した。
近年、移住者増による「定住人口」だけでなく、都市住民が農山村部でのボランティア活動に参加したり、地域住民と交流するなど、地域外から地域と関わりを深める「関係人口」の重要性に注目が集まっている。
同村では、平成27年度に策定した小菅村地方創生総合戦略で、「分数住民」の概念を掲げ、観光等で村を訪れる人(交流人口)を「1/3村人」、村に愛着を持ち地域づくりに関わる人(関係人口)を「1/2村人」、村内に居住する人(定住人口)を「1/1村人」と位置づけ、「1/3村人」→「1/2村人」→「1/1村人」へとステップアップしてもらう取り組みを進め、平成27年から平成
29年の過去3年間、毎年人口が増加するなど大きな成果を挙げているという。
「こすげ村人ポイントカード」では、この流れをさらに加速させるため、「1/2村人」と「1/1村人」を対象に、2種類を作成・配布。
カードの運用については、株式会社サイモンズ(東京都中央区、斉川満社長)が運営する「サイモンズポイントシステム」を活用する。
「1/2村人カード」では、村内の主要観光施設「道の駅こすげ」・「小菅の湯」・「フォレストアドベンチャー・こすげ」での買い物100円ごとに1ポイントを付与するほか、村外の加盟店と「サイモンズポイントモール」を経由したネットショッピングでも買い物金額に応じたポイントを付与。
「1/1村人カード」では、「1/2村民カード」と同様に村内観光施設の利用ポイントに加え、マイナンバーカードの地域ポイントとも連携。
また、小菅村オリジナルポイントとして、ウォーキングの歩数に応じたポイントや、村内施設の利用、健康診断など、村の活性化と村民の健康増進を目的としたポイントの付与も行われ、獲得したポイントは500ポイントごとに村内の商店等でも使用できる500円分の金券と引き換えられる。
加えて、「1/1村人カード」」にはIC機能も搭載、今後は村内施設の鍵として使用するなど、様々な展開を検討しているという。