【ニュース】 生活クラブ生協連合会提携の農業生産者4団体、紀伊半島エリア再生産組織を発足、生産者同士が協同 奈良県五條市

2018.05.16
生活クラブ生協連合会(東京都新宿区)と提携する農業生産者4団体「和光農園グループ」「農事組合法人果宝園」「旬彩くまの」「農事生産法人有限会社王隠堂農園」は、株式会社紀伊半島エリア再生産組織(略称:KARP)を発足、5月11日に奈良県果樹・薬草研究センター(奈良県五條市)で設立総会を開催した。

同総会では、昨今の国内農家の高齢化や後継者不足等の問題、若者の果物離れによる果樹消費量の減少を打開を目指して立ち上がった組織「KARP」の発足を発表。
さらに「KARP」により紀伊半島の生産者同士が協同し、自発的にミカンなどの主力生産物の産地基盤をつくり、地域農業の発展の強化を目指していくことを宣言した。

20180516KARP

和光農園グループの内芝和哉氏(KARP代表取締役)は、2018年度の具体的な事業計画として「みかん生産者の産地づくり、仲間づくりをすすめつつ、生活クラブ生協へのみかん出荷を実施する。」と説明。
その後、KARP組織の中に部会を発足、みかん以外の農産物(グレープフルーツ・栗・ブルーベリー・花卉など)の生産や、KARPで生産された農産物を原料とした加工食品の開発、それらの商品の生活クラブへの供給を順次進めていく予定としている。

また、総会終了後、農事組合法人有限会社王隠堂農園の和田宗隆氏(KARP取締役)は「4つの生産者団体が1つになったことで、生産物のバリエーションが増えた。特産品(ギフト品など)を考えたいと思ったとき、今後はミカンだけでなく梅・柿・花などバリエーションが広がり、6次産業に繋げる可能性が広がった。」と話した。