【ニュース】 岡山県立和気閑谷高校、生徒の企画による化粧品が完成、3月29日・30日に東京のアンテナショップで販売 岡山県和気町

2018.03.29
岡山県立和気閑谷高校(岡山県和気町)は、地域活性化を目的とした授業の一環で化粧品を開発、このほど生徒の企画による商品「三色小町(ミツイロコマチ)」が完成した。

同校では、地域の人々と協働して町の課題解決に取り組む授業「閑谷學」で、同校の2年生が「地元を元気にしたい」という想いのもと、同町の特産品を活かしたハンドクリームを企画。
今回完成した「三色小町」は、地元のシンボル「藤の花」、特産の「りんご」「米」を活かしたハンドクリームで、創業132年の株式会社桃谷順天館(大阪市中央区、桃谷誠一郎社長)が企画・開発・製造をサポートした。
同社は日本で初めて化粧水を発売したメーカーで、同町内に生産拠点を構えている。

20180329e-cosmetics

同校は同町を舞台に、地域の課題に向き合うことを通じ、課題解決能力やコミュニケーション能力を育むと同時に、仕事を通じ社会や地域との関わり方について考える探究学習「閑谷學」を取り入れてきた。
町内の幼保小中の学校園、病院や企業など諸施設、商店街の協力を得ながら、これまでにも、鯉のぼりメーカーやりんご農園などが生徒と共に企画を実施してきたという。

今回のチームリーダー・杉本さん(写真左)は「地元和気町が大好きで、和気の良いところを広めたいという想いと、将来美容関係に進みたいので今回の商品企画を選択しました。途中、企画が白紙状態になった時があり、その際はショックでしたが、メンバー全員で大人も子供も関係なく議論したことで、チーム一丸となったので、とても充実感がありました。出来上がった商品は一番に両親に見せたいです。」と話した。
また、メンバーの鳥越さん(写真右)は「小さい頃から美容関係に興味があり、今回の化粧品企画を選びました。デザインを考える際、使用している特産品をイメージしながら作成し、和風の雰囲気も取り入れました。今回の授業を通じて、仕事は自分一人だけの問題ではなく、大勢の人が関わっており、皆で意見を出し合いながら創り上げていくものなのだ、と勉強になりました。」と話した。

なお同商品は、東京のアンテナショップ「とっとり・おかやま 新橋館」で販売を開始する。
生徒達が夜行バスで前日に商品を搬入し、3月29日・30日の2日間、生徒自ら店頭に立ち、自分たちの手で販売するという。

「三色小町(ミツイロコマチ)」の内容量は40g、価格は800円(税込)。
販売場所はアンテナショップ「おかやま・とっとり新橋館」(東京都港区新橋一丁目11番7号 新橋センタープレイス1・2階)、和気町内のイベント等。