【ニュース】 富士急行、富士急行線河口湖駅の多目的トイレをリニューアル、オストメイト対応トイレ「前広便座」を鉄道駅として全国初導入 山梨県富士河口湖町

2018.03.22
富士急行株式会社(山梨県富士吉田市、堀内浩一郎社長)は、富士急行線駅施設整備の一環として、河口湖駅(山梨県富士河口湖町)の多目的トイレに、オストメイト対応トイレ「前広便座」(提供:片倉工業株式会社、商品名:前広便座「いい安座」)と簡易水洗を設置する。
鉄道の駅がオストメイト対応トイレを導入する例は全国初。

「前広便座」は、広く開いた全部と幅広・奥行きのある座面が特長で、座った状態で排泄処理がしやすい仕様となっており、オストメイト(大腸がんなどの手術による人工肛門・人工膀胱保有者)にも快適に利用してもらえるように配慮された設計の便座だという。
あわせて、トイレ内にオストメイトに関する情報を掲載したシールを貼り、日本で約21万人ともいわれるオストメイトの社会認知度向上を図る。

今回の改修は、電車や高速バスなどを利用し、富士山エリアを訪れる観光客への対応だけでなく、同施設を拠点とした地元振興の推進と活性化を目的としたもの。

富士急行線ではこれまでにも、各駅のバリアフリー化や駅トイレの改修など、利用客により使いやすい施設になるよう、順次リニューアルを実施してきた。
全駅でプラットホームの段差を解消したほか、多目的トイレの設置(対応箇所:赤坂、都留文科大学前、下吉田、月江寺、富士山、河口湖駅)、転落防止誘導ブロックの設置(対応箇所:全16駅)などを行っている。

その他、「月江寺」駅と「赤坂」駅のリニューアルでは、スロープ(駅舎入口)と多目的トイレを設置したほか、駅前ロータリーと駐輪場を整備。
さらに「月江寺」駅では駅前広場の整備(植栽など)、「赤坂」駅では歩道の整備なども行ったという。