【ニュース】 近畿日本鉄道、大阪~名古屋間を運行する次世代の「新型名阪特急」を新造、テーマは「くつろぎのアップグレード」、運行開始予定時期は2020年春 大阪府大阪市

2018.01.12
近畿日本鉄道株式会社(大阪市天王寺区、和田林道宜社長)は、沿線の2大都市である大阪と名古屋間を運行する次世代の「新型名阪特急」を新造する。

同次世代特急のテーマは「くつろぎのアップグレード」。
日本初となる全席バックシェルを備え、座席の前後幅を広く確保するなど、車内の居住性を大幅にグレードアップし、名阪間のビジネス・観光など多様な用途の利用客に快適な移動空間を提供する。
車両は6両8編成、8両3編成の合計72両を製造し、2020年春(予定)より順次名阪特急に投入する予定。

20180112近畿日本鉄道

車両の外観デザインは、先進的でスピード感あふれる形状で、カラーリングは透明感のある深い赤とする。

インバウンド対応も強化し、全車に大型荷物を収容できるロッカー等の荷物置き場を設置するほか、無料インターネット接続サービス(無料Wi-Fi)の提供、車内表示器での多言語対応(日本語、英語、中国語、韓国語)も行う。

8両編成の車両は、6両編成の中間にレギュラー車両を2両加えた固定編成(編成定員327人)。
先頭車両(ハイグレード車両)は全席3列シートで、後部座席の利用客に気兼ねなくリクライニングできるバックシェルを設置。
本革を使用した座席で、日本最大級の前後幅130cm(アーバンライナーよりも25cm広く確保)とする。

また、中間車両(レギュラー車両)にも全席にバックシェルを設置。
座席前後幅はレギュラー席としては同社最大の116cmとする。

「新型名阪特急」の運行区間は「大阪難波」駅~「近鉄名古屋」駅間。
投資額は約184億円。
運行開始時期は2020年春(予定)。