【ニュース】 真宗大谷派難波別院、「御堂会館」の建替を決定、積和不動産関西と東急ホテルズが日本初の寺院山門と一体となったホテルを建設 大阪府大阪市

2016.10.27
「南御堂」真宗大谷派難波別院(大阪市中央区、宮浦一郎代表)は10月26日、2016年1月をもって閉館していた「御堂会館」の建替を決定したと発表した。
建替にあたっては、積水ハウスグループの積和不動産関西株式会社
(大阪市北区、松吉三郎代表)を建替事業者とし、株式会社東急ホテルズ(東京都渋谷区、小林昭人社長)が運営する「エクセルホテル東急」を主な用途として決定、定期借地権の設定契約に至ったという。

大阪のメインストリート「御堂筋」の由来ともなった「南御堂」難波別院は、これまで400年に亘り、浄土真宗の教えを伝えてきた。
「御堂会館」は、1961年に難波別院の山門を兼ねて建設されたもの。
老朽化により、2016年1月で閉館していたが、真宗大谷派難波別院では定期借地権を活用した建替を検討していた。
複数の事業者の提案を募り、検討を重ねた結果、積和不動産関西を選定し、事業者に決定したという。

建替後の用途は、東急ホテルズが運営する、日本初の寺院山門と一体となったホテルに加え、浄土真宗の教えを発信していくための難波別院の総合案内所や多目的会議室等を含む、高層の複合施設となる。

同ホテルは、御堂筋の新たなランドマークに相応しい、関西初の「エクセルホテル東急」として誕生する予定。
広く文化交流の役割を担ってきた難波別院の歴史を継承し、世界各国から集まる利用客に、日本のおもてなしや上質な滞在空間を提供するとしている。

事業スキームは、真宗大谷派難波別院の境内地の一部に60年間の定期借地権を設定した上で、積和不動産関西が複合施設を建設の上、事業を行うというもの。
土地所在地(地番)は大阪市中央区久太郎町四丁目68番5。
土地面積は2,589.76㎡。
定期借地権の設定期間は2017年10月1日~2077年9月30日(60年)。
東京五輪前の2019年冬の開業を目指し、既存建物2棟(御堂会館・教化センター会館)の解体・インフラ再整備・新築建物の基本設計については既に着手しているという。