【ニュース】 せとうちDMO、瀬戸内周遊クルーズ船事業への支援を決定、せとうち観光活性化ファンド活用第1号案件 広島県尾道市

2016.08.10
せとうちDMOは、株式会社せとうちホールディングス(せとうちHD、広島県尾道市、神原勝成会長)傘下の株式会社せとうちクルーズ(広島県尾道市、永堀敬太社長)が運航開始を予定している、新規クルーズ船事業への支援を決定した。

同案件は、8月9日付けで、株式会社瀬戸内ブランドコーポレーション
(広島市中区、水上圭社長)が、株式会社せとうち観光パートナーズ(広島市中区、白畑敦則社長)の運営するファンド「せとうち観光活性化ファンド」を活用する、第一号案件となる。

瀬戸内ブランドコーポレーションが「せとうち観光活性化ファンド」を通じてクルーズ船の建造資金の一部を拠出するとともに、同クルーズ船の事業開発支援を行い、一般社団法人せとうち観光推進機構(広島市中区、佐々木隆之会長)が、運航に向けてのプロモーションやクルーズ商品の開発の支援を行う。
今後、せとうちクルーズは、同クルーズ船を活用し、瀬戸内の多島美と食を満喫できるハイエンドな宿泊型瀬戸内クルージングを2017年9月より開始する。

DMO(Destination Management/Marketing Organization)とは、観光地(Destination)を活性化させて地域全体を一体的にマネジメントしていく組織。

せとうちDMOでは、瀬戸内ブランドの確立と瀬戸内地域の価値の最大化を図るため、瀬戸内が有する様々な観光資源を最大限活用し、様々な関係者の皆様と共に、持続可能な観光地経営に取り組むという。

瀬戸内ブランドコーポレーションでは、瀬戸内地域をビジネスの拠点とする観光関連事業者の経営支援や事業開発支援、「せとうち観光活性化ファンド」を通じた資金支援を実施。

「せとうち観光活性化ファンド」は、瀬戸内地域7県(兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県)の地方銀行および株式会社日本政策投資銀行と株式会社海外需要開拓支援機構の出資により組成。
瀬戸内ブランドコーポレーションと連携し、従来の資金調達だけではなく、観光産業で資本性資金を中心とする資金供給の担い手として観光関連事業者に対して必要な資金支援を行う。

せとうち観光推進機構では、綿密な調査に基づくマーケティング戦略により、クルーズを始めとした6つの瀬戸内らしい観光テーマを掲げ、瀬戸内の魅力を国内外の人々に発信し、新たな観光需要を創造するという。