【ニュース】 アイリンク、世界標準の牡蠣養殖方法「シングルシード牡蠣」で三陸プレミアム牡蠣生産支援プロジェクトのクラウドファンディング「三陸プレミアム牡蠣オーナー制度」を開始 宮城県仙台市

2016.05.18
株式会社アイリンク(宮城県仙台市、齋藤浩昭代表)はこのほど、世界標準の牡蠣の養殖方法である「シングルシード牡蠣」により、三陸の牡蠣生産者のプレミアム牡蠣生産への応援をすることを目的としたクラウドファンディング(寄付金付き商品販売型)として、新たに「三陸プレミアム牡蠣オーナー制度」を開始した。

同社では、国内最大級の牡蠣のネットショップ旨い牡蠣屋を運営し、
2011年の東日本大震災から2週間後の3月26日に三陸牡蠣復興支援プロジェクトを立ち上げ、オーナー制度を利用して三陸の牡蠣生産者383名に養殖資材などを支援。
あわせて、2012年以降は「かき小屋渡波」を順次オープン、これまでに「三陸牡蠣ノボリ1000本プロジェクト」「三陸牡蠣 買って応援プロジェクト」「カキ小屋パートナー制度」などを開始している。
20160518アイリンク

今回開始した同プロジェクトは、震災をキッカケに大きな革新を目指す三陸でのプレミアム牡蠣養殖への支援を通じ、日本の牡蠣産業を変えようというもの。

5年前に壊滅的被害を受けた三陸牡蠣業界でも、従来の牡蠣養殖は、剥き身牡蠣づくりに最適な方法で大量生産には合っているが、剥き身牡蠣の価格は毎年乱高下するため、牡蠣生産者の生活は安定しないのが現状。
震災から復旧しても従来の牡蠣養殖の生産方法のため剥き身牡蠣中心となっている結果、牡蠣生産者の収入は不安定なままだという。

一方、シングルシードとは、直訳すると「1つの種」を意味し、ホタテの殻に密集させて育てるのではなく、種(幼生が付着した段階)から1粒ずつバラバラの状態にして育てる養殖方法のこと。
同養殖方法により、世界の牡蠣は日本の牡蠣とは異なり、コロっとして形の良い牡蠣が流通しているという。

シングルシード養殖によるメリットは、種苗・牡蠣の数量管理がしやすく、生育に十分な空間があり殻のカップが深く形が整いやすいこと。
また、生育中に海域や深さを変えることで大きさや身入りをコントロールできるほか、牡蠣の殻に汚れがつきにくく、重労働となる牡蠣剥き作業が必要ないこと。

日本では、北海道厚岸が最初のシングルシード牡蠣「カキえもん」を生産出荷している。
また、シングルシード牡蠣を作ろうとする取り組みは九州・広島・三重など各地で始まってきており、三陸でも宮城県東松島・石巻・女川などでも試験導入されているという。

三陸プレミアム牡蠣生産支援プロジェクトのクラウドファンディング「三陸プレミアム牡蠣オーナー制度」は1口1万円。
商品は、三陸産シングルシード牡蠣20個入り。
商品の発送時期は2018年4月~6月を予定。
募集期間は2016年5月17日~2016年12月31日まで。