【ニュース】 近畿大学、地域の「桜まつり」開催に合わせ、空き家の古民家改修プロジェクトで内覧会と展示会を開催 三重県熊野市

2016.03.30
近畿大学建築学部(大阪府東大阪市)は、三重県熊野市神川町で4月3日に開催される「桜まつり2016」に合わせ、「コウノイエ『内×展』」と題し、リノベーションにより生まれ変わった古民家の内覧会を実施、合わせてプロジェクトの経緯と展望を紹介する展覧会を開催する。

同プロジェクトは、同学部の佐野こずえ講師と住宅計画研究室の学生
(4年生2人、3年生13人)、非常勤講師で建築家の多田正治氏らグループが、熊野市神川町神上(こうのうえ)の空き家で実施中の古民家改修プロジェクト。

「コウノイエ」は「神上にある家」を意味する造語で、建物は桜まつりが行われる旧神上中学校を臨み、旧街道沿いに建つ古民家。

同地域の「桜まつり」は、今年で29回目を迎えるが、人口が減少した集落では開催が負担となりつつあったという。
そこで同大学では、空き家となっている古民家を改修、まつりなどを手伝うボランティアの宿泊や食事の場所を造り、神上町に人を呼ぶためのプロジェクトを始動。

学生は、DIY(セルフビルド)をしながら構造を理解し、木の特性を体で学習した。
熊野産の木材を専門に扱う野地木材工業株式会社、高齢のためリタイアした建具職人、様々な道具を提供した地域有志など、地元の人々とのコミュニケーションを通じ、同プロジェクトは発展を続け、今後は京都のアーティストが襖絵を作成する予定だという。

イベントの開催日時は4月3日の10時~15時。
会場は内覧会が「コウノイエ」(三重県熊野市神川町神上938)、展覧会が旧神上中学校(三重県熊野市神川町神上198)。
一般の入場可能(定員なし、入場無料、申込不要)。