【ニュース】 住友林業、東松島市の防災避難施設を着工、有事は可動式間仕切りでプライバシーを確保 宮城県東松島市

2016.02.16
住友林業株式会社(東京都千代田区、市川晃社長)は2月15日、東松島市(阿部秀保市長)の防災避難施設を着工した。

同施設は、同市の募集に対し、同社の「木」の良さや特徴を活かした提案が採択され、市本庁舎の敷地内に建設するもの。
平時には会議・研修・車庫等のためのスペースとして活用しながらも、万一の災害発生に備え、避難者の受け入れや炊き出し、支援物資の保管等の復旧支援活動が行える施設となる。
20160216住友林業

同施設の避難スペースは、バリアフリー空間とするほか、同社オリジナル構法「BF構法」の技術を活用することで大空間を創り出すとともに、可動式の間仕切りを設置可能とする。
有事の際は、乳幼児や要介護者など、要配慮者のプライバシーを確保できる過ごしやすい空間を実現するという。

また、木材が人の生理面や心理面に良い影響を与えるという研究も報告されていることから、内部空間は構造材の梁を現しとし、床は東北産材のフローリングを採用することで木質空間を実現。
その他、自然光を取込むための天窓を採用することで、やわらかな日差しと木のぬくもりが感じられる空間を創り出すという。

防災避難施設の所在地は宮城県東松島市矢本字上河戸36-1地内。
構造は木造2階建(梁勝ちラーメン構造)。
敷地面積は約9,526.68㎡、延床面積は約832.3㎡。
建設工期(予定)は2月~平成28年8月末。