【ニュース】 大阪府住宅供給公社、泉北ニュータウンで「団地滞在生活型コミュニティ支援プロジェクト」を開始、集会所を活用した「としょかん」を開設 大阪府堺市

2016.02.16
大阪府住宅供給公社(大阪市中央区、佐野裕俊理事長)はこのほど、泉北ニュータウン(堺市南区)で「団地滞在生活型コミュニティ支援プロジェクト」を開始した。

実施場所となる泉北ニュータウンの茶山台団地は、建設から40年を超え、取り巻く社会環境の変化などから、かつてのにぎやかさや住民同士のつながりが薄れつつあると言う。
今回の同プロジェクトで活動するのは、ライターの東善仁(ひがしよしひと)氏。
東氏は2015年11月、大阪市内のマンションを引き払い、同団地に移住した。
1年間の団地暮らしを通じ、「トライ&エラー」を繰り返しながら、よりよい暮らし方の発見やつながりの場所づくりを目的に活動しているという。
20160216大阪府住宅供給公社

東氏の主な活動内容は、集会所を活用したミニライブラリー「茶山台としょかん」の運営、パブリシティ活動および情報発信業務(専用ホームページやSNSなどの媒体を活用した茶山台団地の魅力情報発信)、中間支援業務(公社と住民との橋渡し役)など。

これまでの活動では、2015年12月に団地内集会所を利用し、持ち寄り型の「茶山台としょかん」を開設、東氏が「としょ係」として、多くの人が気軽に立ち寄れる「つながりの場所づくり」に取り組んでいる。
同時に、団地の内外を歩いてのフィールドワークを行いながら、地域の資源や魅力を知り、また、活動に賛同してくれる仲間づくりにも励んでいるという。

「茶山台としょかん」では、12月のキックオフイベントで図書館の本箱を作るイベントを開催、団地に住む子どもたちも参加し、地元大阪産ヒノキの間伐材を使用した本箱を制作した。
肝心の本は、今のところ東氏や公社スタッフの持ち寄りが殆ど。
今後は、住民から「読んで欲しい本」を集め、本箱をいっぱいにしたいという。

「茶山台団地」の所在地は堺市南区茶山台2丁1番・2番。
総戸数は990戸。
構造は鉄筋5階建、築年は1971年。