【ニュース】 WILLER TRAINS、食堂列車「丹後くろまつ号」で「FOOD EXPERIENCE」をコンセプトにしたサービスを開始、地域の食・魅力を発信 京都府宮津市

2016.02.03
WILLER TRAINS株式会社(京都府宮津市、村瀬茂高代表)は、同社が運行する京都丹後鉄道(丹鉄)で、「FOOD EXPERIENCE」をコンセプトにした、食を楽しむだけではなく、食を通じて沿線地域の魅力を発見できる新しいサービスを4月1日より開始する。

同サービスは、豊岡駅(兵庫県豊岡市)と天橋立駅(京都府宮津市)の区間で運行中の食堂列車「丹後くろまつ号」を活用したもの。
列車の進行に合わせて地域の魅力を発信、沿線地域と一体となったメニュー作りを実施する。
あわせて、観光客が使いやすいダイヤに設定し、沿線地域への誘客強化も図るという。
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これまで「丹後くろまつ号」では、丹鉄沿線地域の海の幸や山の幸を使った料理を提供してきた。

今回の取り組みでは、沿線地域の食材や料理に、地域の魅力や食材生産者の想いを加えることで、それらの食材や料理をブランド化し、国内・国外問わず多くの人々に沿線地域を知ってもらい、来てもらうきっかけを作るとしている。
また、沿線地域の魅力を丸ごと知ってもらうために、食だけではなく魅力そのものを体験することが必要だという想いから、コンセプトを「FOOD EXPERIENCE」とした。

今回の新メニューでは、列車の進行に合わせ、その地域で取れた食材を生かし地元で親しまれている料理を集めた。
料理提供前には、それぞれの食材や料理に秘められた歴史や文化について、食材生産者や調理人に語ってもらった映像を動画として車内で放映する。
調理の最後の一工程を、利用客の目の前で披露し、その土地の慣習に習って味わってもらうという。

企画に当たっては、沿線の食材生産者や調理人の人々と意見を出し合い、地域の食の魅力を創造することを目指し、素材から調理方法・提供方法に至るまでこだわって創り上げた。
例えば、300余年の歴史がある天橋立名物「智恵の餅」の食べ比べ(智恵の餅~四軒茶屋食べ比べ~)は、四軒の茶屋に協力を得て、今回初めて実現したメニューとなる。

第一弾では、日本有数の名湯地として有名な「城崎温泉」の近隣駅である豊岡駅と日本三景で多くの観光客が訪れる「天橋立」を結ぶことで、丹鉄沿線の食を楽しみながら城崎温泉と天橋立間を移動できるという。

今後、天橋立と西舞鶴や福知山を結び、その地域の魅力を伝える料理を企画していくとしている。