【編集部取材】 浅草六区で地方の魅力が体感できる商業施設「まるごとにっぽん」が12月17日にオープン、店舗内を報道陣に公開 東京都台東区

2015.12.15
株式会社まるごとにっぽん(東京楽天地子会社、東京都墨田区、小笠原功社長)は12月14日、東京・浅草六区で地方の魅力が体感できる商業施設「まるごとにっぽん」(東京都台東区)を報道陣に公開した。

同施設には、全国各地の地産セレクトグルメを扱う食物物販店舗、地方に伝わる伝統を活かし新しいモノづくりにとりくむ物販店舗、全国の市町村が集まるブース、浅草の景色を楽しみながら旬の味覚が楽しめる飲食店舗など17市町村・50店舗(飲食店8店舗・物販37店舗・その他5店舗)が出店。
12月17日にオープンする。
年間集客数は372万人、年間売上は30億円を見込む。

出店50店舗のうち、約半数は初めて実店舗を構える「ものづくり企業」。
さらに全体の8割の店舗は東京初進出となる。
既にブランドが確立された著名な店舗の商品ではなく、これまで地方に行かなければ手に入らなかった逸品が揃う。
販売のプロではなく、作り手である職人も直接販売の現場に立つという。
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(写真)概要説明会で同事業への想いを語る語る小笠原社長。

売り場は4フロアで構成し、各フロアの名称は、1階は食品の「にっぽん食市場 楽市」、2階は日用品の「くらしの道具街 和楽」、3階は情報発信・実演・体験の「たいけん広場 浅草にっぽん区」、4階は飲食の「ふるさと食堂街 縁道」とした。

このうち3階の「たいけん広場 浅草にっぽん区」には、全国の市町村が集まる「Event spase」、郷土料理の作り方を学べる料理教室、出店市町村の食材を使用した期間限定メニューを提供するカフェ、日本初となるふるさと納税窓口や移住・定住相談窓口などを設置。
「Event spase」には17の市町村がブースを出店、これまでパネルやパンフレットの展示が主流だったアンテナショップとは異なり、視覚や感覚に訴える「魅せる自治PR」を可能とした。
約2.7坪のスペースには、照明機能と映像投影機能が融合した
「Space Player」を設置、春には桜、夏には祭りなど、季節ごとの風景やモノ・コト・ヒトを投影する。
従来のアンテナショップに比べ、出店費用が大幅に抑えられることから、比較的小規模な市町村でも出店が可能になったという。
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(写真)1階に出店したGotuo yamagata(山形県米沢市)。

これまで、地方の食品や物産を扱う店舗や企画と言えば、主に県単位の自治体アンテナショップや、鉄道会社などによるイベント型のアンテナショップ、百貨店などによる物産展などが主流だった。

一方、今回オープンする「まるごとにっぽん」は、他の地方の出店者を意識しながら、出店者がお互いに「切磋琢磨」する構造となっている。
自治体ブース「Event spase」の出店期間は1年間、他の一般店舗の出店期間は原則として5年間。

今回オープンする同施設は、地方自治体や地方のものづくり企業のチャレンジの場として、また常に新しい地方発の情報を絶え間なく発信していく場として、今後いかにして維持・継続していくのか、大いに注目されるところだろう。

「まるごとにっぽん」の所在地は東京都台東区浅草2丁目6番地7。
交通は、つくばエクスプレス「浅草」駅より徒歩1分、東武「浅草」駅より徒歩7分、東京メトロ「浅草」駅より徒歩8分、都営「浅草」駅より徒歩8分。
売り場面積は3,732㎡(東京楽天地浅草ビルの1~4階部分)。
年中無休、営業時間は1~2階(食品・物販・サービス・その他)が10時~20時、3階(サービス・その他)が10時~22時、4階(レストラン)が
11時~23時(店舗ごとに異なる)。