【ニュース】 近畿日本鉄道、大阪阿部野橋駅~吉野駅間に新しい観光特急が平成28年秋デビュー、コンセプトは「~ゆったりとした時間を楽しむ、上質な大人旅へ~」 奈良県吉野町

2015.09.11
近畿日本鉄道株式会社(大阪市天王寺区、和田林道宜社長)は、南大阪線・吉野線で、「上質な大人旅」をコンセプトとする観光特急(3両1編成)を平成28年秋から運行する。

南大阪線・吉野線は、「あべのハルカス」が立地する大阪阿部野橋駅を起点とし、古代のロマン薫る橿原・飛鳥を経由し、桜の名所吉野山の麓に位置する吉野駅(奈良県吉野町)に至る路線。

今回導入する観光特急計画では、3両1編成の車両を大幅に改造し、落ち着いた上質な内外装を施した上で、全席デラックスシートとしてゆったりとした旅行を提案する。
中間車両の2号車には大型のバーカウンターを設けて沿線の特産品を活かしたメニューを提供するとともに、寛いだ時間を過ごせるラウンジスペースを設けるという。
同観光特急で、南大阪線・吉野線の魅力に触れる旅に出かけてもらいたいとしている。
20150911近畿日本鉄道

南大阪線・吉野線沿線には、日本遺産に指定された「明日香村」、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録された「金峯山寺」をはじめとする由緒ある寺社仏閣、美しい自然景観を誇る「みたらい渓谷・洞川温泉」や「大台ケ原」など、豊富な観光資源に恵まれている。
また、昨今人気が高まっているワイナリー(羽曳野市一帯)、地酒蔵元
(吉野町・御所市など)が立地するほか、フルーツの名産品が多いのも特徴。

同観光特急の車両のコンセプトは「上質な大人旅」。
車両外装は落ち着いた色調とし、車内も大人の上質な空間を演出する。
座席はすべて2列+1列のデラックスシート。
2号車には、沿線の特産品などの軽食や飲料を販売するバーカウンターを設置するとともに、ゆったり寛げるラウンジスペースを設置する。

南大阪線・吉野線観光特急の運行開始は平成28年秋からの予定。
運行は週6日(週1回運休。春休みなど運行する日もあり)、昼間時間帯(1日4便、2往復)を中心に運行、所要時間約1時間20分。
大阪阿部野橋駅発:1便が10時頃、3便が14時頃。
吉野駅発:2便が12時頃、4便が16時頃。
座席数は70席程度(全席座席指定)。
停車駅は現在の特急停車駅と同様、料金は特急料金+特別車両料金
(大人720円・小児370円)と別途普通運賃が必要。
改造車両は3両1編成、一般車両(6200系)を改造。
投資額は約2億円。