【ニュース】 大和ハウス工業、屋上に緊急避難スペースを設置した3階建賃貸住宅商品を9月1日「防災の日」より発売 大阪府大阪市

2015.06.18
大和ハウス工業株式会社(大阪府大阪市、大野直竹社長)は、津波の災害に備え、階段室屋上に緊急避難スペースを設置した3階建賃貸住宅商品「セジュールオッツW-ev(ダブリュー‐イーヴイ)」を9月1日(防災の日)より発売する。

同商品では、階段室を高さ約10mの鉄骨ラーメン構造のタワーとし、屋上部分に避難場所を確保。
さらに、屋上部分には避難した入居者をヘリコプター等から視認しやすくするため、SOS幕や発炎筒等を完備するとしている。
主なターゲットには、各地方自治体が公表している「津波ハザードマップ」で標された津波の想定最大浸水深が5m以下の沿岸部や、臨海部の土地オーナーなどを想定しているという。
20150618大和ハウス工業

賃貸住宅の間取りは、津波到達時の押し波や津波到達後の引き波な
ど、水の流れを堰き止めにくい間取りを提案。
加えて、外構には引き波とともに押し寄せる漂流物によって、建物および避難場所である階段室がうけるダメージを減らすための漂流物ブロックウォールを提案する。

なお、屋上部分の避難スペースには、避難後の救助を求める行動を支援するための防災グッズを完備した備蓄ボックスを設置する予定。
備蓄ボックスには、一時的に避難した入居者を空から視認しやすいように緊急避難を知らせるSOS幕や発炎筒、ペンライト、ホイッスル、蛍光スプレー等を完備するとしている。
また、避難後に最新の情報を取得するためにラジオ付の手動充電ライトをはじめ、寒風から身を守るためのポンチョや救援用のロープ等も備える予定だという。

「セジュールオッツW-ev(ダブリュー‐イーヴイ)」の発売日は9月1日
(防災の日)。
構造は軽量鉄骨造3階建(一部鉄骨ラーメン構造)。
販売価格は本体工事価格が坪あたり42.8万円台~(税込み・階段室タイプ)、W-evタワー部分が1ヶ所あたり600万円~(税込み)。
販売地域は全国、販売目標は年間200棟。