【ニュース】 西武鉄道、「秩父」をモチーフとした同社初・全席レストラン車両の観光電車が2016年春にデビュー、車内には伝統工芸品・地産木材を使用 埼玉県秩父市

2015.06.17
西武鉄道株式会社(埼玉県所沢市、若林久社長)は、優雅な空間と時間を楽しむことのできる「観光電車」の開発に着手した。
同車両は、同社線沿線各地域の活性化と新しい旅行スタイルの提供を目的として、2016年春にデビュー予定。

同車両は、現在、飯能~西武秩父駅間を中心に運行している4000系車両をベースにリメークするもの。
観光電車の開発は、2015年度までの西武鉄道100年アニバーサリーの集大成となる。

リメークにあたっては、従来の通勤車両や特急車両とは趣きを変え、同社線の代表的な観光地「秩父」をモチーフとし、自然を貫く荒川の水の流れを車両のエクステリアに取り入れ、ダイナミックに表現する。
車両のインテリアには沿線の伝統工芸品や地産木材を一部に使用する予定。
20150617西武鉄道

また、首都圏を走る電車の中であっても非日常感を楽しんでもらうため、「乗って楽しい」「食べて美味しい」をテーマに全ての座席で食事が楽しめる空間とする。
乗車駅から下車駅までの景色の移ろいと美味しい料理を味わいながら、忙しい時間から解放された特別で優雅な時間を届けるという。

さらに、車内では演奏会や上映会を開催するほか、各種体験コーナーを設置、車内で結婚式&披露宴などが開催可能なスペースも備え、国内客から訪日外国人客まで様々なニーズにあわせた貸切運行も予定している。

今後、同社では観光電車を活用したハイクラスな旅の提供や、同社沿線各地域の活性化に努めていくという。

「観光電車」の仕様は、4000系車両(4両1編成をリメーク)、車両愛称未定、定員52名。
運行開始は2016年春以降を予定(具体的な運行開始日はあらためて発表)。
運行区間は池袋~西武秩父駅間・西武新宿~西武秩父駅間・西武新宿~本川越駅間などを予定。
運行日は臨時電車として、土休日を中心に年間100日程度の運行を予定。
1号車は多目的スペース・トイレ、2・4号車はオープンダイニング各26席、3号車はオープンキッチンスペース。