【ニュース】 桑名市など、東海道五十三次の42番目の宿場町「桑名宿」で20年に一度の「七里の渡し・伊勢国一の鳥居建て替え奉祝祭(お木曳行事)」を開催 三重県桑名市

2015.05.29
七里の渡し・伊勢国一の鳥居建替実行委員会(桑名市役所商工観光課内)は、東海道五十三次の42番目の宿場町「桑名宿」(三重県桑名市)で、20年に一度の「七里の渡し・伊勢国一の鳥居建て替え奉祝祭(お木曳行事)」を5月31日に開催する。
桑名市の観光名所「七里の渡し場跡」にある鳥居は、東海道の伊勢国、東の玄関口にあたることから「伊勢国一の鳥居」と呼ばれているもの。
七里の渡し場に初めて鳥居が建てられたのは、天明年間(1781~1789年)と言われている。
現在の鳥居は、伊勢神宮の宇治橋外側の鳥居をもらい受けて建てられており、20年に一度の式年遷宮の都度、建て替えを行ってきた。


20年前に桑名で行われたお木曳では、トラックを使って御用材を運んだが、今回のお木曳では、伊勢神宮から式年遷宮のお木曳やお白石持行事で使用する奉曳車を特別に借り、鳥居の御用材を奉曳する。
御用材は、樹齢約300年、長さ7.4m、2本合わせた重さは約3トンにもなるという。
また、今回のお木曳のために、新しい木遣り唄も誕生。
桑名市には木遣り唄の保存会がないため、伊勢から、桑名名物など随所に盛り込んだ木遣り唄を提供してもらったという。
お木曳行事では、総勢約2,000人で桑名市民会館前を出発、七里の渡し場跡までのおよそ1.8kmの道のりを「エンヤ」の掛け声とともに曳き回す。
奉曳車の前後には、石取祭の祭車と桑名市長島町の八幡神社獅子舞が箔をつけ、桑名ならではのお木曳が観覧できるとしている。
新しい鳥居は6月1日に建て替え工事、6月7日に竣工式を行う。
「七里の渡し・伊勢国一の鳥居建て替え奉祝祭(お木曳行事)」の開催日時は平成27年5月31日、9時10分~13時。開催場所は桑名市民会館前(三重県桑名市中央町三丁目20番地)~七里の渡し場跡(桑名市東船場町)。