【ニュース】 大和学園、京都市山ノ内浄水場跡地の活用事業者に決定、「食文化・健康」をテーマにした新キャンパス構想「ホスピタリティ創学拠点」を整備 京都府京都市

2015.04.01
学校法人大和学園(京都市中京区、田中誠二理事長)は3月26日、社会医療法人太秦病院とともに、京都市・京都市上下水道局と京都市山ノ内浄水場跡地(北側用地)に関する基本協定を締結した。
今後は、跡地活用事業者として、「食文化・健康」をテーマにした新キャンパス「ホスピタリティ創学拠点~おもてなしの人づくり・まちづくり~」に取り組むとしている。
計画では、同学園が整備する専門学校と、太秦病院が整備する病院の複合的な開発により、「学びの環境の充実」「市民生活の質の向上」「にぎわいの創出」を目指すという。
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同学園では、同キャンパス整備により、京都市内に点在する4つの専門学校のうち3つを集約。
「食文化」「健康」「医療」に関わるスペシャリスト養成の一大拠点を整備する。
2018年4月には和食・日本料理上級科やフランス料理上級科、イタリア料理上級科などを設置する「京都調理師専門学校」、パティスリー・ショコラ上級科やパン上級科、和菓子上級科を設置する「京都製菓技術専門学校」を開設。
2024年度には管理栄養士・医療事務・診療情報管理士などの養成を行う「京都栄養医療専門学校」を開設するという。
また、キャンパス整備により、生涯学習機会の提供やユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」の継承・発展に寄与する人材育成や情報発信にも力を入れるほか、「調理・栄養分野の専門職大学院」の早期設置に向けた取り組みも行い、実践的な高度専門人材の養成を目指す。
さらに、産業振興や食育・健康増進など地域と進めるまちづくりを展開。
同学園の様々な教育資源やノウハウを活かし、人材育成や地元食材の活用などを通じた地域のフードビジネス・農業・観光産業の振興や、太秦病院と連携した生活習慣病対策に向けた講座などを実施する。
市民生活の質の向上に貢献する食育・健康増進、そして防災に関する取り組みなどを展開し、地域と連携したまちづくりを進めるという。
あわせて、地域の交流を活性化するにぎわいを創出。
学生が運営する実習レストランや実習カフェ、製菓・製パン店舗を市民にも開放し、楽しく豊かな食生活を提案するほか、京料理をテーマにしたミュージアムの運営や「食文化」「健康」をテーマにしたイベント・料理講習会の実施など、多くの人が訪れたいと思える環境も創出するとしている。