【ニュース】 東急不動産など、兵庫県初の防災街区整備事業「寺家町周辺地区防災街区整備事業」に着工、共同住宅・商業・高齢者用施設の複合再開発で新たなにぎわいを創出 兵庫県加古川市

2014.12.15
東急不動産株式会社(東京都渋谷区、三枝利行社長)と株式会社加古川産業会館(兵庫県加古川市、大竹雅彦代表)はこのほど、両社が事業参画する「寺家町周辺地区防災街区整備事業」(兵庫県加古川市)を着工したと発表した。
同防災街区整備事業は、JR山陽本線「加古川」駅より徒歩3分の一画に、共同住宅棟(一部店舗予定)と高齢者用施設棟からなる、シンボリックな施設を建設するもの。
「安全・安心なまちづくり」をコンセプトとし、老朽木造建築物を防災性の高い建物に建て替えると共に、防災道路等を整備することで、防災機能の更新を図る。
建物計画では、敷地内オープンスペースの一部を消防活動用空地として利用し、セットバック配棟により、災害時の避難路を確保。
低層部には商業施設と業務・サービス施設等を、上層部には共同住宅および高齢者支援施設を計画している。
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防災設備では、敷地内に防火水槽(40t)を3箇所設置するほか、建物下部に雨水貯留槽(約150t)を設置、周辺地域への雨水流出抑制等に配慮した計画としている。
また、共同住宅棟屋上には、市内初の救助ヘリのホバリングスペースを設け、緊急時の避難経路を確保。
洪水時のリスクを最小限とするため、電気室を2階へ配置し、大雨・津波にも対応するとしている。
さらに共同住宅棟には防災センターを設置、敷地内の防犯や防災情報を一元管理し、災害時の活動拠点として消防隊の活動を支援するという。
「寺家町周辺地区防災街区整備事業」の所在地は兵庫県加古川市加古川町篠原町、交通はJR山陽本線「加古川」駅より徒歩3分。
全体施設の計画敷地面積は5,169.65㎡、建築面積は3,963.96㎡(建ぺい率76.68%)、延床面積は2万5,014.80㎡。
構造・規模はSRC造一部S造・地上17階。
用途は、共同住宅棟(1~2階店舗)、高齢者用施設棟(1階店舗)、駐車場棟(1階店舗)。
共同住宅部分は150戸(うち分譲予定戸数132戸)、専有面積は1万1,069.49㎡( うち分譲予定9,902.21㎡)。
施行者は加古川市寺家町周辺地区防災街区整備事業組合。