【ニュース】 長岡市と小千谷市、「錦鯉」を「市の魚」に制定、中越大震災からの「復興の象徴」に 新潟県長岡市

2014.10.23
長岡市と小千谷市は、10月23日の告示により、「錦鯉」を「市の魚」に制定した。
約200年の歴史を持つ錦鯉の養殖は、長岡市と小千谷市にまたがる、かつての「二十村郷」が発祥の地。
現在も同地域の重要な産業となっている。
今回の両市による「市の魚」制定は、小千谷市錦鯉漁業協同組合・東山地区振興協議会・長岡市錦鯉養殖組合・山古志住民会議の4団体から要望書の提出を受けたもの。


両市では、「市の魚」制定により、中越大震災で甚大な被害を受けた両市が錦鯉を「復興の象徴」として共有、錦鯉を「世界に誇る地域の宝」として国内外へ発信する。
こうした市域を超えた取り組みは他に例が無く、錦鯉を市の魚とする自治体も全国初だという。
なお、錦鯉関連のイベントでは、10月26日に「第61回長岡市錦鯉品評会(山古志支所、制定記念の特別賞を設置)」と「第48回JA越後おぢや錦鯉品評会(JA越後おぢや小千谷車輌農機センター)」が、11月1日・2日に「第54回新潟県錦鯉品評会(小千谷市総合体育館)」が開催される。
昨年度の日本の水産品輸出額(観賞魚)は約30億円。
その大半が新潟県産(農林水産省)で、業界関係者によれば、生産高の約7~8割が輸出されているという。