【ニュース】 大和ハウス工業、料亭「大清水多賀」の跡地で新築分譲マンション「プレミスト大清水邸苑」を着工、料亭当時の建物デザインを踏襲 岩手県盛岡市

2014.06.17
大和ハウス工業株式会社(大阪市北区、大野直竹社長)は6月16日、新築分譲マンション「プレミスト大清水邸苑」(岩手県盛岡市)を着工した。
同物件の所在地は、歴史ある料亭「大清水多賀」の跡地。
新たに建設する建物は、料亭当時の建物デザインを踏襲し、庭園をリメイクするなど、歴史の面影を残す設計とした。
また、排気熱・潜熱回収システムを利用した省エネ高効率給湯器と合わせて、電力の一括受電方式を採用することで、光熱費とCO2排出量を削減。
さらに、県内初採用となるIC乗車券も鍵として利用できる共用部システムや、災害時用の防災アイテムをストックする防災倉庫も共用部内に設け、入居者の安全と利便性に配慮するという。


歴史ある建築物・庭園として知られていた料亭「大清水多賀」は1872年に創業。
1924年に同地で高度な技術を用いた近代和風建築の本館を建設した。
敷地面積は1,300坪、大広間は172畳あり、盛岡市の保護庭園となっていた庭園は、南北に長い池泉と築山で構成された池泉築山回遊式庭園として、高く評価されていたという。
「大清水多賀」は2013年7月に閉店、解体後は同社が土地を購入し、分譲マンションの開発計画を進めていた。
同物件では、「大清水多賀」のイメージを現在に残すデザインを各所に採用。
白壁と木をあしらった清楚な外観や印象的な欄干のデザインを、マンション外観や共用部のデザインに取り入れ、歴史的建築物のデザインを継承した。
また、1階エントランスへのアプローチに配置した庭園には、「大清水多賀」の庭園で使用されていた樹木や灯篭、敷石等を再活用し、当時の面影を残すスペースにリメイクするという。
「プレミスト大清水邸苑」の所在地は岩手県盛岡市清水町95番1(地番)、交通はJR「盛岡」駅より徒歩19分。
敷地面積は3,901.66㎡、延床面積は7,854.03㎡。
構造・規模は鉄筋コンクリート造・地上15階建。
総戸数は72戸(他に管理室1戸)、
専有面積は71.12㎡~91.19㎡(トランクルーム含む)。
竣工は2016年2月下旬予定。
販売開始は2014年9月中旬予定、販売価格は未定。
なお同社は、岩手県で1999年より16棟・1,180戸の分譲マンションを供給。盛岡市では1999年より14棟・1,050戸を供給している。