【編集部取材】 オブリージュなど、「他では味わえない新しい食体験」を提案するカフェダイニング「UMI YAMA HATAKE(うみやまはたけ)」でレセプションを開催 東京都中央区

2014.04.11
旅館・ホテルの経営支援などを手掛ける株式会社オブリージュ(東京都港区、村橋克則代表)は4月10日、カフェダイニング「UMI YAMA HATAKE(うみやまはたけ)」(東京都中央区)でメディア関係者などを対象としたレセプションを開催した。
同店は、全国の小規模旅館20軒で構成する「一の宿倶楽部」(蛭田憲市会長)とのコラボレーションにより、地域の食材にこだわり、「他では味わえない新しい食体験」を提案する店舗。
4月15日より営業を開始する。
全国から届く食材を使用し、日替わり・週替わり創作料理、日本各地の地酒、国産ワインなどを提供するという。
同店の所在地は、オフィスなどが建ち並ぶ表通りから一歩入った角地。
建物は、もともと倉庫として建てられたもの。同店が入居する前は設計事務所が利用していた。
1階は駐車スペース、2階・3階部分が店舗となっており、2階・3階部分は吹き抜け状の高い天井が印象的となっている。
前入居者の設計事務所が設置した「空中廊下」など、従前のユニークな構造はそのまま活用したという。
20140411%E3%81%86%E3%81%BF%E3%82%84%E3%81%BE%E3%81%AF%E3%81%9F%E3%81%911.JPG


同店オープンのきっかけは、昨年9月に開催された、「一の宿倶楽部」の定期会議で交わされ会話だった。
「東京では知られていない美味しいものが各地にまだまだある」「食を通して地域をもっと知ってもらいたい」「真面目に仕事している地方の生産者を応援したい」。
こうした声に、同会議に顧問として参加していた元じゃらん編集長でオブリージュ代表の村橋氏が賛同、共同で同店をオープンした。
同店のコンセプトは「The NIPPON Gallery」。
基本的には、一の宿倶楽部のアンテナショップとして「地域ならではの食と日本旅館のおもてなし」を提供するが、食材や酒類の調達は会員旅館の地域には限定しないという。
あくまでも「日本の地域を応援する」という立場から、同社のスタッフが地域を巡る中で出会う美味しい食を紹介していく。
今後は、各地でモノづくりに励む作家の工芸品なども展示する予定としている。
20140411%E3%81%86%E3%81%BF%E3%82%84%E3%81%BE%E3%81%AF%E3%81%9F%E3%81%912.JPG
「一の宿倶楽部」は2002年、お互いのレベルアップを目指し、宿主間の情報交換を目的に結成された。
以来、月に1回のペースでミーティングを実施しているほか、2009年には加盟宿間で従業員の相互出向なども行っている。
結成当時5軒だった加盟宿は現在、19軒に拡大。
宿泊客の会員数も3万7,000人を超えたという。
この日開催されたセプションでは、通常は24席の店内が立食パーティー会場にレイアウトされ、多くの関係者で賑わった。
一の宿倶楽部からも「宿主」が多数出席、それぞれの宿をアピールすると同時に、4月15日にオープンする同店への期待なども語った。
「旅館連合」をバックボーンとした飲食アンテナショップのオープンは前例が無いだけに、今後、同店の存在を宿泊客の誘客へどのようにしてつなげていくのか、注目されるところだろう。
「UMI YAMA HATAKE(うみやまはたけ)」の所在地は東京都中央区日本橋大伝馬町3-1、交通は日比谷線「小伝馬町」駅より徒歩3分など。
営業日・営業時間は月~土曜日の17時30分~26時(14時~17時はカフェ営業)、日曜・祝日定休。
席数は24席(パーティーは最大50名まで可)。
オープンは4月15日。