【ニュース】 JR九州、鹿島市と日南市で歴史的建造物を活用した宿泊事業を開始、2021年秋・冬に開業予定 佐賀県鹿島市
2021.03.25
九州旅客鉄道株式会社(福岡市博多区、青柳俊彦社長)は、佐賀県鹿島市と宮崎県日南市で、歴史的建造物を活用した宿泊事業を開始する。
鹿島市では、光武酒造場所有の「光武酒造場別宅」、日南市では日南市所有の「旧伊東伝左衛門家」の計2棟を改修し、宿泊施設として活用。
名称は「茜さす」とし、鹿島市の宿泊施設は「茜さす 肥前浜宿」、日南市の宿泊施設は「茜さす 飫肥」とする。
開業時期は「茜さす 肥前浜宿」は2021年秋、「茜さす 飫肥」は
2021年冬を予定しているという。
「茜さす 肥前浜宿」が所在する肥前浜宿は明治期以降、酒造業や水産加工業によって富を蓄積し、繁栄した場所。
土蔵造や草葺の町家が伝統的なまちなみを形成しており、2006年には重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けている。
建物は多良往還(現・酒蔵通り)の北側に建つ、入母屋造妻入りで、表構えは1・2階とも建設当時の雰囲気を比較的良く残しているという。
「茜さす 肥前浜宿」の所在地は佐賀県鹿島市浜町字平松乙2686。
建設年は明治時代中期、構造・規模は木造・2階建て。
客室数は2室、客室面積は70.48㎡・76.99㎡。
「茜さす 飫肥」が所在する飫肥は、1588年から明治初期まで飫肥藩として伊東家が治めた城下町。
武家屋敷を象徴する門構え、風情ある石垣や生垣などの町並みが良好に残されており、1977年には九州で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けている。
建物は飫肥城下では最も古い武家住宅で、市指定文化財に指定され、伝統的建造物群保存地区保存物件にもなっているほか、庭園や石垣も往時の姿を良くとどめており、庭園は2015年1月26日に国登録記念物に登録されているという。
「茜さす 飫肥」の所在地は宮崎県日南市飫肥4丁目8248番地2。
建設年は江戸時代後期、 構造・規模は木造・平屋建て。
客室数は1室、客室面積は146.60㎡。