【ニュース】 芝浦工業大学の学生団体、那賀町で築146年の古民家を再生、11月6日~8日に大学祭で活動報告 徳島県那賀町
2015.10.19
芝浦工業大学(東京都江東区、村上雅人学長)の建築系学生らが組織した有志団体「木沢の『わ』プロジェクト」は、徳島県那賀町木沢地域で空き家となっている築146年の古民家を再生する事業の設計・施工について、11月6日~8日に同大学の大学祭で活動報告を実施する。
同事業は、同団体が那賀町地域おこし協力隊の桑高仁志氏より請け負って実施しているもの。
同団体では、2014年度に静岡県東伊豆町の空き家でリノベーションを実施、地域の交流拠点にした実績が評価され、今回の依頼に繋がったという。
建物の完成は2016年4月の予定。
那賀町木沢地区は徳島市内から車で約1時間半の場所にあり、97%が森林に覆われている限界集落。
現状に危機感を覚えた桑高氏は、地域の元気な年配女性たち(平均年齢73歳)を集め、現状打破のために民間学校「杉の娘楽校(すぎのこがっこう)」を発足。
彼女ら自身が生徒「杉の娘」となって生徒同士で各自の特技を教え合うことを通じ、地域コミュニティを再生させる活動を始めている。
同校の活動支援を行う中で同氏は、地域外からの若者を町に呼び込
み、来訪者と「杉の娘」が出会う機会をつくることで、交流を通じ地域を活性化させる場としてのゲストハウスを企画。
同団体の学生は同氏の意志に賛同し、実現に協力した。
同団体では、11月6日・7日・8日の3日間、豊洲キャンパスで行われる同大学の大学祭の中で、木沢での古民家改修プロジェクトについて展示発表を行う。
当日は学生が常駐し、現地での活動写真を多く交え、自らの言葉で木沢の魅力を伝えるとしている。