【ニュース】 大阪国際大学・短期大学部、京都府唯一の村・南山城村の古民家を借り、学生と地域住民の交流拠点「高尾 憩の村宿『薫笑庵』」を開設 京都府南山城村

2015.10.09
大阪国際大学・短期大学部(大阪府守口市)は、京都府唯一の村・南山城村の古民家を借り、学生と地域住民の交流拠点「高尾 憩の村宿『薫笑庵(くんしょうあん)』」を開設、10月19日に開庵式を実施する。

同大学では学生の自主的な活動として、京都府で唯一の村で宇治茶の主産地である南山城村で、学生と住民の様々な交流を続けてきた。
同交流拠点は、交流開始から7年目を迎えるにあたり、高尾地区の古民家を借り、活動の拠点とするもの。
空き家対策で悩む村側の課題克服の一例にもなるとしている。

建物は木造平屋建てで、6畳と4.5畳が各2部屋あり、大学側がバス、トイレ、キッチンを改修。

10月19日には、南山城村の手仲圓容村長らを招いて開庵式を実施、4斗樽に南山城村名産のお茶を入れて鏡開きするなど趣向を凝らすという。
名称の「薫」は、南山城村の標語「自然が薫り絆が生きる」と村の花「山桜」の花言葉「あなたに微笑む」から採った。

同大学による南山城村での学生の活動は、「ひと・まち・であう」プロジェクトとして2009年度に開始。
学生が近隣の小学生らと田植え、稲刈りや茶摘みなどの農業を体験してきた。
意見交換会で学生が村の活性化への提案をするなど、年間延べ600人の学生が活動してきたが、宿泊施設がなく、学生は村人の家に泊めてもらうか、日帰りを余儀なくされていたという。

今後は、同古民家を拠点に、地域住民と学生の交流を深めるとともに、留学生の参加やゼミやクラブの合宿所としても活用し、学生の活動の幅を広げていくほか、産官学連携に向けた取り組みも推進する。