【ニュース】 京浜急行電鉄など、横浜市金沢区富岡エリアで乗合型移送サービスの実証実験を10月11日より開始、日産自動車が新たに参画 神奈川県横浜市

2020.10.02
京浜急行電鉄株式会社(横浜市西区、原田一之社長)・横浜国立大学(横浜市保土ヶ谷区、長谷部勇一学長)・横浜市・日産自動車株式会社(横浜市西区、内田誠社長)の4者は、2020年10月11日より、横浜市金沢区富岡エリアで乗合型移送サービスの実証実験を開始する。

同プロジェクトは、京急電鉄・横浜国立大学・横浜市の3者が
2018年より開始しているもので、今年度からは新たに日産自動車が参画。
過年度よりもサービス品質を改善し、実証実験を行う。

京急電鉄・横浜国立大学・横浜市の3者はこれまでに、急勾配な坂道が多く、バス停や鉄道駅へのアクセスが容易でない地域があるなど課題を抱えた同地区を「路線定期運行」と「フリーエリア運行」に分け、実証実験に取り組むことで、今後の交通システムの在り方について検証を重ねてきたという。

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今年度の「路線定期運行」では、過去の実証実験で利用者から寄せられた「より広範囲で利用したい」「さまざまな場所から乗車したい」といった要望に対し、「対象エリアの拡大」「手挙げによる路線上での自由乗降」を追加した。
「フリーエリア運行」では、「地域の移動ニーズに合ったエリア設計が必要」「前日予約が必要なので急な移動に使えない」という意見に対し、「京急富岡駅・能見台駅や京急ストア能見台店などと接続し地域の移動ニーズに合わせたエリア設計」「最短当日15分前(電話予約は最短当日60分前)まで配車予約可能」とするなど、利便性を大幅に向上させる。

なお今年度は、無償実験(10月~12月)、有償実験(2021年1月中旬以降)の2段階で行い、今後の事業化に向けた検証を予定しているという。

実施期間は、無償実証実験が2020年10月11日~12月11日(土曜・第4水曜などを除く45日間)。
利用対象者は富岡エリア在住者、来街者。
乗車運賃は無償実証実験期間については無料。
運行時間は9時~17時。