【ニュース】 神戸市、「六甲山上スマートシティ構想」を始動、「自然調和型オフィス」「最先端テクノロジー」「創造を生むつながり」の3つの空間を創出 兵庫県神戸市

2020.05.29
神戸市は、日本一美しいクリエイティブ・スマート空間を目指す「六甲山上スマートシティ構想」を始動する。
計画期間は2020年~2023年。

同構想は、豊かで美しい自然が広がる六甲山上で、企業やクリエイターの進出をサポートする「自然調和型オフィス(没入空間)」、データやIoT技術を活用したサービスの導入を促進する「最先端テクノロジー(実装空間)」、企業・クリエイター・住民のコラボレーションを生み出す「創造を生むつながり(共創空間)」の3つの空間を作り出すというもの。

神戸・六甲山の強みや個性を活かし、未来の変化に呼応しながら、同構想のテーマ「異なる要素を掛け合わせ、これまでにない発想を創造する」を実現するため、最適な環境を用意するという。

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「自然調和型オフィス(没入空間)」では、オフィスとして利用可能な遊休保養所等の紹介・斡旋を行うとともに、光回線によるブロードバンド通信サービスを年内に開始。
六甲山でのオフィスワーク・ワークスペース等の立地・リノベーションに関する相談にも対応する。
また、六甲山「都市型創造産業」振興事業として、六甲山上の遊休施設等の既存施設を建て替えまたは改修し、都市型創造産業のオフィスやワークスペースとして使用する場合、改修経費や情報通信環境整備費を最大3,000万円補助する制度を創設。
合わせて、成長が見込まれる3年以上の事業計画を持つスタートアップ企業がオフィスを開設する場合、賃借料・改修費・通信回線使用料等を3年間で最大1,300万円補助する。
その他、新たな価値や市場を生み出すクリエイティブな起業をする場合、起業にかかる経費等を最大300万円補助するという。

「最先端テクノロジー(実装空間)」では、「Be Smart KOBE」プロジェクトを公募、人口減少や高齢化、エネルギー転換などの社会課題を、最先端テクノロジーを活用し人間中心の目線で解決する事業提案に対し、補助金支給、実証場所の提供、関係者調整、広報協力、規制緩和の申請等で支援を行う。
また、データを活用した最先端テクノロジーを導入できるよう、官民の幅広い分野にわたるデータ連携基盤を整備、国家戦略特区制度を活用するなど、規制緩和にも取り組む。

「創造を生むつながり(共創空間)」では、六甲山上の交流拠点となる「共創ラボ」を今年度内に設置。
遊休施設等を活用したカフェや宿泊施設の一部をコワーキングスペースとして活用し、クリエイティブな活動への地元事業者・住民等の参画と、新規参入事業者等とのコラボレーションを促進する。
合わせて、自然の中で働く体験イベント、セミナーやワークショップを開催、「クリエイティブを創出する空間」としての魅力を国内外に発信。
さらに、スタートアップのビジネス活動・成長の支援を目的とするコワーキングスペースを新たに開設する場合、改修費や事務機器取得費を最大650万円補助する。