【ニュース】 岡山中央病院、感染症水際対策でロボットを導入、病院入り口でスタッフが非接触のまま来院者全員にスクリーニング 岡山県岡山市

2020.04.07
社会医療法⼈鴻仁会(岡山市北区、コウジン・ヘルスケア・グループ、金重哲三統括責任者)と株式会社シャンティ(東京都目黒区、稲垣幹矢代表)はこのほど、岡山中央病院(岡山市北区、金重聡一郎院長)で、従来は受付での問診票記入で判断していた感染症の疑いを、病院入り口でスタッフが非接触のまま、来院者全員にスクリーニングできるロボットの運用を開始した。

新型コロナウイルスの国内感染者が増加する中、医療現場では院内感染を防ぐことが至急の課題となっている。
地域医療の中核にある同病院では、医療ケアを必要とする外来患者のため、日々の医療サービスの提供と感染症拡大の防止という二つの課題を解決するため、感染症の疑いのある患者を、人と非接触で隔離された場所に速やかに誘導する必要性に迫られていたという。

同取り組みでは、ロボットに搭載されたカメラを使用し、3m以内に居る人の動きを検出、受付に来る前にロボットによる問診を受けるように声がけを行う。
問診では、熱や倦怠感の有無などの質問を発話と同時に画面上で表示、患者は回答ボタンを押す事により回答する。
問診内容は、日々の状況に応じて容易に変更可能で、通常の場合、問診が終わった後は手指消毒の案内を行う。

問診への回答で感染症の疑いがある場合、医療従事者が所持するスマートフォンへアラート音と共に感染の疑いのある患者が来たことを通知。
来院者には院内の待機場所でスタッフが来るまで待機してもらうように案内するという。