【ニュース】 国際興業とヤマト運輸、飯能市内の路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」を開始、埼玉県内では初 埼玉県飯能市
2020.02.26
国際興業株式会社(東京都中央区、南正人社長)とヤマト運輸株式会社(東京都中央区、栗栖利蔵社長)は2月25日、飯能市内を運行する路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」を開始した。
同市内を運行する国際興業の路線バスは、地域住民の足となっており、同市からは観光施設の積極的な誘致等の支援もあるが、人口減などにより乗車人数が減少。
将来の路線維持が難しくなるという課題があった。
一方ヤマト運輸は、同市の飯能支店から名栗地区(片道約30km)と中藤・原市場地区(片道約10km)の利用者に午後到着分の宅急便を配達する際、名栗地区では1台、中藤・原市場地区では2台のトラックが、支店へ宅急便を取りに戻る必要があったという。
今回開始した「客貨混載」では、路線バスの車内スペースを活用して宅急便を輸送、国際興業が運行する飯能駅発名栗方面のバス車内で実施する。
これにより、国際興業は宅急便の輸送による新たな収入源が生まれる一方、ヤマト運輸はセールスドライバーの運転時間を削減、その時間を利用客とのコミュニケーションに充てることで、サービス品質の向上を図り、さらにCO2排出量の削減にもつなげるという。
両社は今後も、高齢化や過疎化が進む地域等での課題解決と地域活性化に取り組んでいくとしている。
なお、ヤマト運輸の客貨混載は、全国16都道府県(京都・岩手・宮崎・北海道・熊本・兵庫・愛知・長野・奈良・和歌山・徳島・岐阜・大分・福井・群馬・東京)で運用中で、埼玉県内では初の取り組みとなる。