【ニュース】 取手市、利根川下流域唯一の渡し船「小堀の渡し」の30年ぶりとなる新船完成に伴い、就航式を常磐線鉄橋下「ふれあい桟橋」で3月1日に開催 茨城県取手市
2020.02.19
取手市は、100年以上の歴史を有する観光資源でもある利根川下流域唯一の渡し船「小堀の渡し」の30年ぶりとなる新船完成に伴い、初お披露目の場として、就航式を常磐線鉄橋下「ふれあい桟橋」で3月1日に開催する。
同式典では、最初で最後の新船と旧船の同時運航(引き継ぎ・乗り比べ)を行う。
「小堀(おおほり)の渡し」は、茨城県取手市内を結ぶ取手市営の渡船(とせん、渡し舟・渡し船)。
利根川をはさみ、市内中心部と小堀(おおほり)地区を結び、運航している。
かつて利根川は、取手市の南(現在の古利根沼)を蛇行して流れていたが、水害が絶えなかったことから、1907年~1920年にかけて改修工事が行われ、現在の形に姿を変えた。
その結果、当時、地続きだった小堀地区は、利根川により分断。
利根川の改修により、交通の不便を感じた地域住民によって渡船場(とせんば)の設置が協議され、1914年に渡し船を出したのが「小堀の渡し」の始まりと想定されている。
その後、1967年には取手町営となり、1999年に取手市営の小堀循環バスが運行を開始するまで、通勤・通学や住民の日常生活の足として活躍した。
現在では、誰もが乗船できる観光船としての役割を持ちつつ、茨城県だけでなく利根川下流域に残る希少な渡し船として、かつての水戸街道「取手の渡し(とりでのわたし)」の風情を受け継ぎ、今も運航を続けている。
就航式の開催日時は3月1日の10時~12時。
開催場所は常磐線鉄橋下「ふれあい桟橋」周辺。
実施内容はテープカット、新船見学、新船・旧船同時運航(希望乗船)。
午後は一般の人を対象に新船旧船同時運航を行う(乗船料無料)。