【ニュース】 ミサワホーム、富津市で障がい者グループホームを核とした新しいコミュニティづくりを提案 千葉県富津市
2017.08.04
ミサワホーム株式会社(東京都新宿区、磯貝匡志社長)は、千葉県富津市で、障がい者とその家族、勤務スタッフなどが住まう6棟の建物からなるコミュニティの工事を開始した。
コミュニティ内には、中庭や家庭菜園・遊歩道をプランニングし交流を促進、障がい者が地域住民と関わる機会を増やし、地域社会での共生の実現をサポートするとしている。
2018年3月の完成を目指す。
同社は、富津市の土地オーナーから、保有する土地の有効活用についての相談を受けていた。
同社では、のどかな住宅地という立地特性や賃貸需要などを勘案。
これまで培ってきた社会福祉に関するノウハウを活かし、障がい者グループホームや高齢者向けシェアハウス、勤務スタッフが住まう建物など、複数の異なる住まいを組み合わせ、くつろぎと安心を提供できる新しいコミュニティづくりの提案を行ったという。
コミュニティは6棟の建物で構成。
そのうち3棟は障がい者グループホームで、2棟は主にグループホーム利用者の保護者を想定した高齢者向けシェアハウスとした。
残りの1棟は、同グループホームに勤務するスタッフとその家族が入居する建物とし、職住隣接に対応する。
プランニングでは、くつろぎと楽しさの両立を図る工夫を盛り込んだ。
障がい者グループホームの入居者は、通常1棟あたり5名程度が多い中、同グループホームは2~4名とし、共用部分をはじめ、少人数で落ち着いた雰囲気の中で生活できる空間を提供する。
また、敷地の中心にはくつろぎの空間となる中庭や、野菜の成長や収穫する喜びなどを体験できる家庭菜園を設けることにより、コミュニティ内の交流の促進を図る。
さらに、建物間の行き来のしやすさや歩くことの楽しさに配慮した遊歩道を設置するなど、ゆとりのある共用空間を提供するとしている。
同提案物件の所在地は千葉県富津市大堀2-2-2、交通はJR内房線「青堀」駅より徒歩2分。
敷地面積は1,109.21㎡、延床面積は505.27㎡(6棟合計)。
障害者グループホームA棟・C棟88.59㎡、B棟78.66㎡、高齢者シェアハウスD棟・E棟90.25㎡、勤務スタッフハウスF棟68.93㎡。
構造は耐震木造住宅(MJWood)。
運営事業者はNPO法人シェーネ・ルフト。
着工は2017年7月、完成は2018年3月(予定)。