【ニュース】 大井川鐵道、往年の名車がよみがえる、西武E31形電気機関車の整備工事を開始、2018年中の営業運転を目指す 静岡県島田市
2017.05.08
大井川鐵道株式会社(静岡県島田市、前田忍社長)はこのほど、大井川本線(金谷駅~千頭駅間:39.5km)での西武E31形電気機関車の営業運転に向け、車両整備工事を開始した。
今回の車両整備の目的は、現在大井川本線で運用中の電気機関車3両(1949年製造2両、1956年製造1両)への負荷軽減効果と、輸送安全性や快適性の向上。
E31形電気機関車は、2010年9月に西武鉄道より導入し、現在まで展示車両として、また構内入換作業用車両として使用してきたもの。
将来的には、SL列車の補助機関車、また臨時列車等の牽引車両としての運用が予定されている。
同社では、関東・関西や旧国鉄からやってきた歴史ある車両を数多く運用。
今回、さらに個性的な車両が第一線に加わることで、鉄道ファンだけでなく一般客も多彩な車両群を楽しめるとしている。
今回、営業運転化する電気機関車E31形の車両番号はE32・E33・
E34(3両)。
サイズは長さ約11m・高さ約4.2m幅約2.7m・重さ約41トン。
西武鉄道時代は保線用工事列車や貨物列車の牽引機として使用されていた。
製造年は1986年~1987年。
大鉄入線は2010年9月13日。
今後、2017年5月より営業運転化に必要な自社工事に入り、主に安全保安装置の取り付けなどを行う。
2017年度中の工事完了を目標とし、稼働開始は2018年度中の予定。