【ニュース】 JR東日本、東北地方を中心に風力発電事業を導入・推進する取り組みを開始 秋田県秋田市

2015.04.08
東日本旅客鉄道株式会社(東京都渋谷区、冨田哲郎社長)は、羽越本線「道川」~「下浜」間の同社用地(秋田県秋田市)に、かねてから風況調査を実施し準備を行っていた風力発電設備を新設、環境にやさしいエネルギーの創出(CO2削減)を図る。
同社では、地球環境問題への対応を重要な経営課題の一つとして位置づけ、再生可能エネルギーの導入を積極的に推進しており、太陽光発電やバイオマス発電をはじめとした北東北エリアの「再生可能エネルギー基地」化を図るなど様々な取り組みを行っている。
今後は東北地方を中心に風力発電事業を展開する会社を設立、地域住民と事業を進めることにより、「地域を元気にする“源”」を創り、地域の活性化・地方創生に寄与するという。


羽越本線「道川」~「下浜」間の風力発電設備新設事業では、日本海沿いの同社で所有する鉄道林用地に、発電規模2MW級の風力発電設備1基を建設する。
同社として初めて行う風力発電事業で、設計・施工及び当面の維持管理は同社で行う。
当該地域は比較的風況の良い地域で、風力発電に適したエリアだとしている。
「羽越本線道川・下浜間風力発電所」の建設予定地は羽越本線「道川」~「下浜」間(秋田県秋田市)。
主要設備は、風車(直径約90m)、タワー(高さ約80m)。
発電規模は出力が約2MW×1基。
年間発電量は約5,800MWh(一般家庭約1,600世帯分の年間使用電力量に相当)。
着工は2015年秋の予定、営業運転開始は2016年秋の予定。
なお、風力発電事業を展開する会社の設立は、風力発電事業の企画・立案・開発業務に実績のある地域エネルギー開発株式会社(東京都港区、大谷明社長)とともに、「JR東日本エネルギー開発株式会社」を設立する。
事業展開にあたっては、地元企業等にもパートナーとして参加してもらえるような仕組みを作り、地域に根ざした風力発電事業の開発を行っていくとしている。
今後取り組む事業規模としては、2020年までに秋田県をはじめとした北東北を中心に発電規模で100MW程度(一般家庭約6万世帯分に相当)の稼働を目指す。
「JR東日本エネルギー開発株式会社」の所在地は東京都港区。
設立時期は2015年4月(予定)。
資本金は1億5,000万円。
出資比率は、JR東日本80%・地域エネルギー開発株式会社20%。