【ニュース】 レーサム、世界の旅行者が京都の文化生活を楽しめる滞在型コミュニティの宿として京町家の宿「たわら庵」を2016年11月下旬に開業予定 京都府京都市

2016.11.04
株式会社レーサム(東京都千代田区、田中剛社長)は、世界の旅行者が京都に住まうように滞在し、春夏秋冬の文化生活と地元交流を満喫できる拠点として、京町家の宿「たわら庵」(京都市中京区)を2016年11月下旬(予定)に開設する。

今回同社では、京都中心の俵屋町にある明治30年築の大規模な京町家の物件を、遵法性のある快適な宿泊施設に転換する取り組みを実
施。
職人の元自宅兼工房の開放感と、明治時代の施主と大工の心意気を受け継ぐ建具等の風情を最大限に生かしながら、京町家の伝統的な「住」機能の再生に努めた。
同取り組みは、行政や地元の指導と支援や、熟練の大工や建築関係者・運営事業者などの強い志と熱意に支えられたという。

今回のプロジェクトでは、奥行き50mの敷地に建つ大規模な京町家を、世界からのグループ旅行者が、京都の文化生活を味わえる「滞在型コミュニティの宿」として再生したほか、同物件のオーナーが「京都別邸」としても活用できるなど、複合型資産の機能も合わせ持つという。
20161104たわら庵

京町家の宿「たわら庵」は、「東館」と「西館」の2つの宿泊棟で構成。
前庭・中庭・新設した奥庭でゆっくり仕切りつつ、通り庭で貫き、京町家伝統の「住」機能を再生した。

正面の東館では、旧建物の増築で失われた「火袋」を復元。
約5m高の吹抜けをもつ屋内通り庭を整備し、奥へと続く屋外通り庭と合わせて、余裕の共有部動線を確保した。

西館では、職人作業場だった土間を奥庭と一体化させ、開放感ある「土間リビング」に転換。

また、施設各所には、京町家の風情と調和するように最新設備を配備し、利用者の快適な滞在を支えるようにした。

同社では、中長期に安定したリターンをもたらす資産運用商品として、ユニークな宿泊施設の企画運営に注力。
今回は、「エンブレムホステル西新井」(2015年12月)、「WeBase鎌倉」(2016年9月)の開設に続き、京都での滞在型コミュニティ宿泊施設の第一弾として京町家の宿「たわら庵」を開設した。
同社では、同シリーズを引き続き積極的に展開していくとしている。

京町家の宿「たわら庵」の所在地は京都市中京区富小路二条下ル俵屋町190、交通は地下鉄烏丸線「烏丸御池」駅より徒歩10分。
敷地面積は約275㎡、延床面積は約210㎡。
建物は木造・地上2階建。
竣工年は、東館1897年、西館1932年。
収容人数は定員19名(東館10名、西館9名)。
所有は株式会社レーサム(取得後、宿泊施設へコンヴァージョン)。
運営は株式会社京町家の宿。
開業予定は2016年11月下旬。