【ニュース】 東武鉄道、金谷ホテルの株式を取得、グループ各社とのシナジー効果創出 栃木県日光市

2016.08.31
東武鉄道株式会社(東京都墨田区、根津嘉澄社長)は8月30日、金谷ホテル投資事業有限責任組合と金谷ホテル従業員持株会より金谷ホテル株式会社(栃木県日光市、嶺康夫社長)の株式を取得、株式譲渡契約を締結した。

「金谷ホテル」は1873年、創業者・金谷善一郎氏が自宅の一部を「金谷カッテージ・イン」として外国人向けに宿泊施設として開業した、日本最古のリゾートホテル。
金谷ホテル株式会社は、国指定登録有形文化財で日本最古のクラシックリゾートホテルの「日光金谷ホテル」と、中禅寺湖畔のリゾートホテル
「中禅寺金谷ホテル」を保有・運営しており、両ホテルは宿泊施設としてだけではなく、ホテルそのものが日光地区の代表的な観光資源の一つとなっている。

金谷ホテル株式会社の資本金は5,000万円。
これまでの持ち株比率は、金谷ホテル投資事業有限責任組合が36.1%、金谷ホテル従業員持株会が2.4%など。
なお東武鉄道は、今回の取得以前にも、金谷ホテル株式会社の株式
20万株を保有していた。

東武グループでは現在、SLの復活運転や日光レークサイドホテルの建替え、中禅寺湖遊覧船の新造などにより、日光地区の活力創出を図っている。
今回、歴史と伝統を有する金谷ホテルを同社グループに加えることで、グループ各社との新たなシナジー創出が可能となるほか、金谷ホテルの事業基盤の強化を通じ、日光地区全体のさらなる魅力の引き上げに寄与するとしている。