【ニュース】 隠岐島前高校魅力化プロジェクトとNEWVERY、産学連携で日本全国へ「教育寮」普及を推進、寮運営者ネットワークを形成するWEBサイトをオープン 島根県海士町

2016.06.24
島根県立隠岐島前(おきどうぜん)高校魅力化プロジェクト(隠岐島前高校魅力化プロジェクト、島根県海士町、大野佳祐担当)と若者の教育支援を行うNPO法人NEWVERY(東京都品川区、山本繁理事長)は6月
22日、日本に教育寮を普及させるための寮関係者のネットワーク「教育寮オープンラボ」の活動を開始した。

同活動は、日本全国の学生寮を「生活寮」から「教育寮」への転換を促進させることが目的。
「教育寮」とは、寮を単に生活の場として捉えるだけでなく、共同生活を通じて得られる全人教育の場として生徒・学生の成長を促進する寮のこと。
欧米にあるリベラルアーツ大学やボーディングスクールでは、学生寮は図書館やラーニングコモンズと同様の教育施設と認識されている。

「教育寮オープンラボ」では、学校や自治体関係者などの寮運営に携わる個人・団体を対象に無料会員を募集。
今後両者は、教育寮に関する知見を高め、その見解を広めていくことで、教育寮運営を通じた若者教育に貢献するという。

「教育寮オープンラボ」が学校や自治体関係者・寮運営者に対して主に行う活動は、「情報発信」「ネットワークの形成」「教育寮化支援」。

「情報発信」では、既存教育寮の事例紹介や教育寮運営ノウハウの情報発信を行う。
「ネットワークの形成」では、寮視察や教育寮化に関する勉強会を定期的に実施し、寮運営者同士のネットワークの場づくりをサポート。
「教育寮化支援」では、教育寮運営に欠かせないコンセプトメイキングやハウスマスター研修等のハンズオン支援を行う。

今後の取組としては、「教育寮オープンラボ」への無料会員を幅広く募るとともに、「セミナー&ワークショップ開催」「寮視察企画」「寮運営者およびRA育成研修」「教育寮設立コーディネート」「教育寮通信(メルマガ)発行」の活動を行う。

「セミナー&ワークショップ開催」では、より詳細な事例紹介(失敗例含む)やチームビルディングのワークショップなどを通じて寮運営のノウハウを提供する。
「寮視察企画」では、「現場にこそヒントがある」という考えのもと、チェルシーハウス国分寺や隠岐島前高校など、実際の寮を見ながら、寮教育についての勉強会を行う予定。
「寮運営者およびRA育成研修」では、寮生同士で学び合える教育寮の普及のため、RA育成研修・ハウスマスター研修の開催を検討している。
RAとは、「Resident assistant」の略で、寮生が充実した寮生活を送るために、寮内イベントやミーティングを開催するなど、寮生をリードしていく学生の総称。
「教育寮設立コーディネート」では、高校・大学の教育寮化、教育寮の設立、寮だけではなく地域に根付いた教育の企画・運営などを行う。
「教育寮通信(メルマガ)発行」では、寮運営の実務を通じて得た教訓や、海外・日本の教育寮レポートなどを、発信する。