【編集部取材】 WILLER EXPRESS、「2026年戦略説明会」を開催、「ハイウェイパイロット」の採用を強化、独自開発の業務管理システムを外販 東京都江東区
2025.12.05
WILLER EXPRESS株式会社(東京都江東区、平山幸司代表)は
2025年12月4日、「2026年戦略説明会」を木材会館(東京都江東区)で開催、平山代表が2025年の振り返りと、2026年以降の戦略について説明した。
同社の2025年の高速バス事業は、前年比で増収増益となる見込み。
販売席数は2019年比でマイナス22%・2024年比でマイナス6%(見込み)となった一方、乗車率は2019年の79.2%・2024年の85.8%に対し2025年は87.5%(見込み)に上昇、平均単価も
2019年の4,848円・2024年の5,328円に対し2025年は5,594円(見込み)に上昇したことから、増収増益となった。
増収増益の要因は、物価高(特に宿泊費)による夜行バスへのシフト、インバウンドの増加などを挙げている。
また、学生以外の利用が増加、従来夜行バスを敬遠していた層で可処分所得の多い層にシフトした。

採用強化の取り組みでは、2024年4月乗務員の名称を「ハイウェイパイロット」に変更し、他社との差別化とイメージ改善を図っている。
2024年5月には教育研究施設「WILLER LABO」(全寮制、基本給を支給)を開校、2025年7月には高卒求人を開始、2025年9月には運転経験者の中途採用での新任教育課程「LABO EXPERT」を開始した。
高卒採用向けの情報は大学生にも届き、大卒の応募が相次いでいる。
同社では未経験者を「WILLER LABO」で徹底的に教育しており、応募開始から現在までで205人が応募、このうち33名がLABOに入校している。
「LABO」という確実にスキルを身に着けられる教育施設の存在と、入社2年目を目途に年収600万円という明確なリターンの提示により、2026年の採用目標では、30人の純増(現状から10%ほどの増加)を目指す。
合わせて、もともと社内向けだった独自開発の業務管理システム「RootS」の外販も開始。
同システムでは、従業員・車両の管理台帳としての機能に加え、事故・故障、教育・指導、健康情報などの情報を一元管理し、安全管理の透明化と効率化を実現する。
現在6社と契約済みで、約1,000アカウント(車両+人)が稼働しており、2026年にはバス業界だけでなくトラック業界も視野に入れ、1万アカウントの契約を目指す。













