【ニュース】 積水化学工業、江別市で定住促進と地域活性化を目指す住居・利便施設複合型のまちづくりの開発を開始 北海道江別市
2025.10.10
積水化学工業株式会社 住宅カンパニー(東京都港区、吉田匡秀プレジデント)は2025年10月、江別市野幌若葉町の旧市有地(約2万7,900㎡)で、定住促進と地域活性化を目指す住居・利便施設複合型のまちづくりの開発を開始した。
同市では、人口減少や少子高齢化を見据え、駅を中心としたコンパクトなまちづくりを推進している。
2021年にJR函館本線「野幌」駅周辺の再開発事業が完了、利便性が向上したことなどにより、2018年から7年連続で「年少人口
(14歳以下)」の転入超過数が全国で20位以内になるなど、子育て世代から選ばれているエリアになっているという。
同社では、「野幌」駅より徒歩8分の当該土地で、戸建用宅地(69区画)・集合賃貸住宅(全20戸)の住居、商業施設・クラブハウス(自治会館)の利便施設を計画。
IoT技術などを活用し、子育て世代から高齢者まで安心・安全に暮らせ、生活利便性と地域活性化が共存する複合的なまちづくりを行う。
同事業は、2024年2月に同市・北海道旅客鉄道株式会社・生活協同組合コープさっぽろの3者が締結した「魅力あるまちづくりに関する連携協定」に基づき行うもの。
2024年3月に市有地を対象に同市が行った公募型プロポーザルで同社の提案内容が評価され、同年10月に契約候補者として選定、同年11月に土地売買契約を締結している。
同事業では、雨水貯留施設として同社製品のクロスウェーブを採用するなど、全体のライフラインを地下から整備し災害に備えるとともに、IoT技術により防災性・防犯性を強化。
戸建住宅では、太陽光発電システム・蓄電池を標準装備し自然エネルギーも活用した環境配慮型のレジリエントな住宅を供給し、安心・安全な暮らしの実現に貢献するとしている。
また同事業では、地域のニーズに応えるドラッグストア、コンビニエンスストアを併設、多世代が利用できるクラブハウス(自治会館)を設け、地域イベントの開催などを通じ、住民の地域への愛着を育み、定住促進に貢献。
戸建住宅だけでなく、若年世帯が経済的にも選びやすい集合賃貸住宅を供給することで、人生プランに合わせて賃貸から戸建へ買い替えするなど、選択が可能な住宅バリエーションを設けるとしている。
所在地は北海道江別市野幌若葉町2番1ほか5筆、交通はJR函館本線「野幌」駅より徒歩約8分。
開発区域の面積は2万7,929.80㎡。
工期は2025年10月~2026年9月(予定)。