【ニュース】 日本通運、多温度帯管理機能を備えた物流拠点「NX苫小牧危険物ロジパーク」を稼働、半導体製造需要に対応 北海道苫小牧市

2025.07.07
NXグループの日本通運株式会社(東京都千代田区、竹添進二郎社長)は2025年7月1日、多温度帯管理機能を備え、安全・適正な保管管理が可能な物流拠点「NX苫小牧危険物ロジパーク」(北海道苫小牧市)の稼働を開始しました。

北海道では近年、半導体関連産業の集積が進み、国内外からの企業進出や大規模投資が相次いでいる。
同施設が所在する苫小牧市は、国際拠点港湾の苫小牧港と新千歳空港という「ダブルポート」を有し、鉄道や高速道路などの交通アクセスに恵まれた都市。
積雪量も少なく、原材料の安定供給や製品輸送で高い利便性があるという。
また、苫小牧港にはNXグループの内航船「ひまわり」も就航しており、国内外からの危険物・高圧ガスの大量輸送にも柔軟に対応できるとしている。

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同施設は、定温危険物倉庫と多温度帯危険物倉庫(建設中)の2棟で構成。
今後は高圧ガス倉庫(建設中)やコンテナヤードの拡充も計画するなど、消防法や高圧ガス保安法などの法令に準拠した安全対策を実現する。
半導体製造に不可欠な化学品や高圧ガスなど、先端産業の原材料を最適な環境で保管・管理するという。

2024年8月に稼働を開始した新倉庫「NX-TECT Hokkaido」(北海道恵庭市)と連携し、北海道内外の先端産業の原材料を扱う倉庫としても活用可能。
高品質で安定した物流サービスの提供を通じ、北海道の半導体産業をはじめとする先端産業の発展を支えるとしている。

「NX苫小牧危険物ロジパーク」の所在地は北海道苫小牧市晴海町43-53。
建物は地上1階建(定温危険物倉庫、多温度帯危険物倉庫、高圧ガス危険物倉庫2棟)。
営業開始日は定温倉庫が2025年7月1日、多温度帯倉庫が2025年8月予定(建設中)、高圧ガス危険物倉庫2棟が2025年12月予定(建設中)。