2024.11.19
NTTコミュニケーションズ株式会社（東京都千代田区、小島克重社長）は、千歳市（横田隆一市長）が実施する「令和6年度千歳市自動運転実証調査業務」で、2024年11月18日よりIOWN（最先端の光技術などを使用し豊かな社会を創るためのネットワーク・情報処理基盤構想）や5Gワイドを活用した路線バス自動運転実証を開始した。

同実証は、路線バスの運転手不足に対応する自動運転の社会実装実現に向けて行うもの。
様々な産業や地域課題を解決する事業コンセプト「HOKKAIDO
IOWN CAMPUS」の取り組みの一環として行う。

実証期間中は、同市で運行している路線バスと同規模のバスに自動運転システムを搭載し、自動運転バスを運行。
自動運転レベルは、運転手が常時運転席に座り、必要に応じてハンドルなどの操作を行う自動運転レベル2としている。

また、乗客が自動運転バスに乗降する際は、バス停に固定した監視カメラの映像を高速大容量・低遅延のIOWN APNで遠隔監視室へ伝送、自動運転バスから約50km離れた遠隔監視室へタイムラグの少ないリアルタイムな映像を伝送し、運転手や乗務員が不在の自動運転バスでの「乗車時の安全確認」を検証するという。

さらに、自動運転バス走行時には5Gワイドを使用し、車両情報や映像によるリアルタイムでの遠隔監視を行う遠隔管制を実施。
通勤ラッシュなどの混雑環境下でも安定した伝送が可能かを検証するとしている。

実証の実施期間は2024年11月18日～27日（土日祝日を除く）。
運行場所はJR千歳線「千歳」駅～千歳相互観光バス株式会社本社営業所ターミナル。
遠隔監視室は北海道大学。