【ニュース】 大林組とKDDIスマートドローン、能登半島地震の影響で通行止めとなっている国道啓開工事で自動充電ポート付きドローンの遠隔運航で作業効率化 石川県輪島市

2024.11.01
株式会社大林組(東京都港区、蓮輪賢治社長)とKDDIスマートドローン株式会社(東京都千代田区、博野雅文社長)は、能登半島地震の影響で通行止めとなっている石川県輪島市の国道249号啓開工事で2024年9月11日より自動充電ポート付きドローンを常設、現場状況を日々デジタルツイン化する取り組みを開始した。

現場に設置したドローンは、月曜日から金曜日まで毎日、東京都内にあるKDDIスマートドローンのオフィスで遠隔運航し、撮影した写真を低軌道衛星通信Starlink経由でクラウドにアップロード、その写真から3次元モデルとパノラマ写真を生成することで、現場状況をデジタルツイン化する。

国道249号は、石川県七尾市から輪島市を経由し、能登半島を一周して金沢市に至る一般国道。
2024年1月の能登半島地震による地割れや崩落の影響で、輪島市沿岸部の通行止め区間を大林組が啓開工事を行っている。

同工事は、全長約3kmに渡って切土・盛土から舗装までを行う工事で、日ごとに広範囲の土量計算や工事出来高管理などの計測作業を実施。
同規模の計測作業を従来の現場作業員のみで行うことはほぼ不可能で、広範囲の自動計測が可能な充電ポート付ドローンの遠隔運航により、迅速に現場状況を把握し、関係者へ情報共有することで、現場作業の効率化に大きく寄与している。
2022年度に実施した自動充電ポート付きドローンを使用した検証事業では、現場監理業務を80%削減できることを確認しており、今回の同工事での監理業務でも、同程度の作業効率化を確認しているという。