【ニュース】 住友林業、富士山「まなびの森」が環境省「自然共生サイト」に認定 静岡県富士宮市
2024.10.28
住友林業株式会社(東京都千代田区、光吉敏郎社長)は、同社が管理する富士山「まなびの森」(静岡県富士宮市)が環境省の「自然共生サイト」の認定を受けたと発表した。
2024年10月21日に同省より認定証が授与されている。
「自然共生サイト」は、「民間の取り組み等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国が認定する区域。
2030年までに陸地と海域の30%以上を健全な生態系として効果的に保全する国際目標「30by30(サーティー・バイ・サーティ)」達成のため、同省が2023年度に認定を開始した。
認定区域は、保護地域との重複を除き、国際データベースに登録される。
令和6年度前期(2024年4月22日~5月23日申請受付分)は69か所の認定が決定した。
富士山「まなびの森」は富士宮市に位置する95.65haの国有林。
1996年の台風17号で富士山麓に広がる国有林は大きな被害を受けたが、同社はもとの豊かな森の姿を取り戻すため、国有林の一部を「まなびの森」と命名、100年を見据えた長期計画のもと、1998年より自然林再生プロジェクトを実施している。
同プロジェクトでは、同社グループ社員・家族をはじめ取引先や地域住民、趣旨に賛同する個人・団体・学生などのボランティアが協力し、自然再生のための植林活動を展開。
2002年までに約35haに3万本ほどの落葉広葉樹の苗を植えている。
その後、専門家の指導を受け、自然林の回復状況のモニタリング調査を継続。
自然の大切さを次世代に伝えるため、地元のNPO法人と連携し、同市の小中学生に向け、「環境学習支援プロジェクト」を行うなど研究機関や市民社会と連携、同プロジェクトにはこれまでに延べ約3万5,000人以上が参加しているという。
なお、同社が同サイトに認定されるのは、2024年2月の愛媛県新居浜市旧別子地区の社有林に続いて2か所目となる。