【ニュース】 JR九州、「荒尾」駅など3駅で遊休スペースを地域の人々と一緒に工夫して活用する取り組み「ekinico」をスタート 熊本県荒尾市
2024.10.24
九州旅客鉄道株式会社(福岡市博多区、古宮洋二社長)は、主に無人駅など、にぎわいを失いつつある駅舎に生じた遊休スペースを地域の人々と一緒に工夫して活用し、持続可能な駅のにぎわいづくりを目指す新たな繋がり「ekinico(えきにこ)」をスタートする。
同取り組みは、普段から駅舎の点検や維持更新計画を立てている工務部建築チームが、主に無人駅等の利活用について民間の事業者に積極的にアプローチし、合わせて自治体・地域住民・学生と連携することで、持続可能なにぎわいの仕組みづくりを進めるというもの。
名称の「ekinico」は、「駅でにっこり」「駅に行こう」という、駅のポテンシャルを視覚的に感じさせることを意図したものだという。
まず、「荒尾」駅・「筑後吉井」駅・「南久留米」駅の3駅から開始する。
鹿児島本線「荒尾」駅(熊本県荒尾市)では、旧駅事務室の一部を改修し、荒尾市・一般社団法人あそびlaboと協働したコミュニティスペース「あらおリビング」を2024年11月23日に開業予定。
同スペースでは、待合機能に加え、物販やワークスペース機能など
、各種機能の実証に取り組み、駅利用客や市民にとって必要な機能を検証する。
久大本線「筑後吉井」駅(福岡県うきは市)では、旧駅事務室の一部をリノベーションし、株式会社つぎと九州がプロジェクト開発し株式会社田中屋が企画・運営する「コーヒーが飲める豆屋」として「Zelkova Coffee えき」を2024年11月中旬~下旬にオープン予定。
「Zelkova Coffee」は、8店舗で構成する施設「ぶどうのたね」(福岡県うきは市)内のコーヒー専門店。
世界中の産地へ自ら買い付けに行ったコーヒー豆を熱風式焙煎機で独自焙煎して提供、豆の販売やドリップ教室なども行っており、ファンも多いという。
久大本線「南久留米」駅(福岡県久留米市)では、無人駅の旧駅事務室部分に、曜日ごとに異なる人気店に出店してもらう「share
kitchen MINAMIKURUME」(約10坪)を2024年12月末にオープン予定(詳細は決まり次第発表)。
小さなスペースでも同プロジェクトに賛同し、地域の人々が喜ぶような事業者に声をかけており、久留米大学の学生チームや様々な事業者と各種イベントや、ワークショップ開催等の協働を検討、地域住民と一体となった持続可能な賑わい創りを目指している。