【ニュース】 高知県、全国の取水地が集う「海洋深層水サミット2024室戸大会」を10月17日~19日に室戸市で開催 高知県室戸市
2024.10.03
高知県工業振興課海洋深層水推進室は、海洋深層水商品などの消費拡大を図るため、全国の取水地が集う「海洋深層水サミット2024室戸大会」を2024年10月17日~19日に室戸市で開催する。
同市は、1989年に日本で最初の海洋深層水取水地となった場所。
当日は、海洋深層水利用学会の研究者や取水地の全国自治体協議会が初めて一堂に会し、最新の研究内容や各地域での利活用の現状などについて発表する。
海洋深層水とは、水深が200mより深いところにある海水の総称。
海面の表層部に比べて水温が低く、汚染物質も少なく、太陽光が届かないために植物プランクトンの光合成も行われないので、プランクトンの栄養源となる無機栄養塩(ミネラル)が消費されずに残っているという。
このために、海洋深層水の特徴は、栄養が豊富(富栄養性)で、クリーン(清浄性)で、冷たい(低温安定性)だとしている。
地球環境に負荷をかけない持続可能な新エネルギー資源、水産業や農業への活用、健康促進への効果などといった点で期待されているという。
「海洋深層水サミット2024室戸大会」の主な実施プログラムは
2024年10月17日が開会・海洋深層水利用学会研究発表。
10月18日が学会研究発表・学会賞授与式・自治体協議会、パネルセッション「今、改めて考える海洋深層水の価値と利活用への課題」、室戸小学校での小学生向け出前授業など。
10月19日が見学会(室戸世界ジオパークセンター・むろと廃校水族館など)、室戸海洋深層水フェスタ(室戸海洋深層水アクア・ファーム)、フォトセッション(室戸世界ジオパーク)、閉幕。
主な会場は「室戸市保健福祉センターやすらぎ」(高知県室戸市)など。
また、高知県アンテナショップ「まるごと高知」(東京都中央区)では、2024年10月17日~11月30日の期間、「海洋深層水の恵みコーナー」を設置し、海洋深層水を活用した食品などをPR販売するという。