2024.09.09
廃墟再生マルシェ実行委員会・みなかみ町・株式会社群馬銀行・株式会社オープンハウスグループ・東京大学大学院都市デザイン研究室の5者は、水上温泉街（群馬県みなかみ町）で2022年よりスタートした「廃墟再生マルシェ」を、今年も2024年9月22日・23日に開催する。
協力は湯原区・群馬トヨタ自動車株式会社・株式会社カインズ。

第3回目となる今年は、既に再生した廃墟から、これから再生予定の廃墟まで、4会場に拡大して展開。
温泉街の活性化に関わる東京大学大学院の学生を中心に、地元住民や飲食店主、老舗旅館のスタッフが一体になって内装の解体・瓦礫の撤去・空間づくりなどに取り組むという。
当日は、同町内外から過去最大の約36店舗が出店を予定。
みなかみの飲食・体験・ものづくりを、同温泉街の多様な表情の空間を巡りながら楽しめるという。

高度成長期からバブル期にかけて「関東の奥座敷」として賑わった同温泉街は、個人旅行へとニーズが移行したこともあり、大型施設の宿泊客が大幅に減少。
ホテル・旅館の廃墟化が問題となっていた。
しかし近年は、リノベーションまちづくりによる空き店舗再生や、新規デザインホテルの開業が同温泉街を活気づけていることに加え、中心部に位置する大規模廃業旅館・旧「一葉亭」を、みなかみ町・株式会社群馬銀行・株式会社オープンハウスグループ・東京大学大学院工学系研究科の4者連携で再生するプロジェクトも進行している。

今年は同研究室の学生と地元の人々がタッグを組み、何度も会議やフィールドワークを行いながら、4つの会場を選定、それぞれ「こうえん」「はしづめ」「まちかど」「うらろじ」と命名した。
「こうえん」はかつてホテルのランドリー工場として稼働していた倉庫建築を活用したミニマーケットに、「はしづめ」は谷川岳と利根川を見通すカウンター席に、「まちかど」は地元の人々から愛されていたというアイスクリームショップをカフェギャラリーに、「うらろじ」は旧ひがき寮が自然に寄り添うものづくりをテーマとした「まるごとアトリエ」に変身する予定としている。

「廃墟再生マルシェ2024」の開催日時は2024年9月22日の10時
30分～19時30分、23日の10時30分〜16時30分。
会場は「こうえん」が忠霊塔公園周辺（群馬県みなかみ町湯原623-1）、「はしづめ」が湯原橋・旧蒼海ホテル跡（群馬県みなかみ町湯原662）、「まちかど」が旧オーレ（群馬県みなかみ町湯原
665）、「うらろじ」が旧ひがき寮（群馬県みなかみ町湯原641-1）。