2024.06.04
株式会社ファミリーマート（東京都港区、細見研介社長）は、株式会社クリアーウォーター津南（新潟県津南町、金武浩二社長）が製造するプライベートブランド「ファミマル 新潟県津南の天然水
（370ml、600ml）」について、2024年4月より、一部地域のファミリーマート物流センターへの納品で貨物鉄道輸送を活用したモーダルシフトの取り組みを開始した。

現在、同製品は、クリアーウォーター津南の製造工場（新潟県津南町）から全国の物流センターへ主に大型トラックで輸送しているが
、トラック輸送は、他の輸送手段に比べ、コスト面・所要時間・品質保持などに優れている一方、長距離輸送の労務管理や、トラック輸送運賃の上昇などが課題になっていたという。

今回、貨物鉄道輸送を活用するにあたり、鉄道用コンテナへの積み込み方法や輸送時の製品への負荷検証を重ねた結果、製品の品質保持が確認できたことから、総合的に効果が得られる物流センターを選定、貨物鉄道輸送の活用を進めるとしている。

同取り組みでは、製造工場の貨物の最寄り駅となる日本貨物鉄道株式会社（JR貨物）「南長岡」駅（新潟県長岡市）から、3地域（青森県・秋田県・静岡県）の貨物駅への貨物鉄道輸送を実施。
今後、コストや所用時間、品質保持に加え、コンテナの積み替え状況などを総合的に判断しつつ、対象地域の拡大を検討するとしている。

輸送ルートは、クリアーウォーター津南からJR貨物南長岡駅にトラック輸送、JR貨物南長岡駅でトラックから鉄道にコンテナを積み替え出発、各行先に到着（青森県：JR貨物東青森駅、秋田県：
JR貨物秋田貨物駅、静岡県：JR貨物静岡貨物駅）、JR貨物各駅でトラックに積み替え後出発、ファミリーマート物流拠点4か所（青森県青森市、秋田県秋田市、静岡県静岡市、静岡県吉田町）に到着。

CO2排出削減効果は、トラック輸送時と比較し約30％減、輸送コストはトラック輸送時と比較し最大10％削減を見込む。