【ニュース】 瀬戸内シーラインなど、1~2月に実施した「せとうち江田島島旅クルーズ」の反響結果などを発表、全日程がほぼ満席、来年度のツアー開催も前向きに検討 広島県江田島市
2024.02.20
広島~江田島を中心とする高速船やフェリーの定期航路、広島湾などでのクルーズ船を運航する瀬戸内シーライン株式会社(広島市南区、仁田一郎社長)は2024年2月19日、広島県を代表する冬の食材「江田島の牡蠣」など地域の伝統・歴史に裏付けられたグルメとクルーズを体験するツアーとして運航した「せとうち江田島島旅クルーズ」の反響結果などを発表した。
同事業の代表者は瀬戸内シーライン、参加者は江田島市・江田島市観光協会・江田島荘・江田島Oyster Factory・株式会社日本旅行
・西日本旅客鉄道株式会社・株式会社JR西日本コミュニケーションズ。
同ツアーでは、2024年1月~2月の10日間、各回50名を募集。
広島県内をはじめ、首都圏・関西圏・九州圏からの参加客などで全日程がほぼ満席になったという。
参加客からは「広島市内から近い場所にこんなに良い場所があるとは知らなかった。また訪れたい。」「船に乗って巡るという特別な体験にワクワクしました。とれたての旬の江田島の牡蠣はとても美味しかったです。」などの声が寄せられてることから、来年度のツアー開催も前向きに検討するとしている。
同ツアーの目的地となっている江田島市は、近隣の広島市・宮島・呉市に比べ観光地としての知名度が低く、特に冬季は、夏・秋の海水浴やみかん狩りのような集客力のあるコンテンツが無かったため
、集客に苦戦してきたという。
また同市では、人口減少により、広島・呉~江田島間の既存航路で利用者数の減少が続いており、市民の生活航路でもある既存航路の維持には、観光目的での利用者数を増やすことが喫緊の課題だったとしている。
こうした課題を踏まえ、同社では今回、地域の自治体・宿泊・水産業事業者と連携し、国土交通省の補助金も活用しながら、冬の旬の食材として人気の高い牡蠣を活用し、冬場でも安定して航行できる広島湾域を観光型高速クルーザー「SEA SPICA(シースピカ)」で巡る同ツアーを企画。
同ツアーでは、2023年5月のG7広島サミットで各国首脳が乗船した「SEA SPICA」を貸切で運航、風光明媚な広島湾をクルージングし、江田島では旬の牡蠣をはじめとする地元食材を使用した昼食や、地域住民によるマルシェでのおもてなしなどを提供したほか、2023年6月にオープンしたばかりの、廃校跡地を活用した牡蠣工場「江田島Oyster Factory」併設のカフェでは地元食材を使用したデザートなどを提供した。