【ニュース】 商船三井さんふらわあ、衛星ブロードバンドサービスを導入、大阪志布志航路で運航中の「さんふらわあ さつま」乗船客を対象に3月31日出港便までトライアルを実施 鹿児島県志布志市

2024.02.07
株式会社商船三井さんふらわあ(東京都千代田区、牛奥博俊社長)は、船上の通信環境改善を目的に、衛星ブロードバンドサービス「Starlink Business」を導入、大阪志布志航路で運航中の「さんふらわあ さつま」乗船客を対象に、2024年3月31日(予定)出港便までトライアルを実施する。

陸上から遠く離れた海上では、基地局からの電波が弱くなるため、通常の携帯電話の高速通信の利用は困難だったが、低軌道衛星を活用した同通信システムでは、従来よりも格段に通信速度が向上するという。
先だって実施したクルー・従業員向けへのトライアルでも良好な結果が得られたことから、今回、乗船客向けへのトライアル実施に至ったとしている。
なお、「Starlink Business」を活用した一般客への開放は、長距離フェリー業界では初の取り組みになるという。

トライアル実施対象船舶は大阪(大阪市住之江区)~志布志(鹿児島県志布志市)航路「さんふらわあ さつま」。
実施期間は2024年2月6日出港便~3月31日(予定)出港便まで。
アクセス方法は現行の船内Wi-Fiで活用しているSSQ(SunFlower Smart QUEST)を経由して接続が可能。
機器メンテナンス、天候の影響等により、衛星通信サービスが利用できない場合あり。
想定される利用人数やデータ量により、通信速度や容量については一定の制限を設定、使用条件によっては繋がりにくくなる場合あり。

なお同社では、利用客を対象にアンケートを実施、有用性を確認する予定。
今回のトライアルの結果により、他船や他航路への本格的なサービス展開の検討を進めるとしている。