【ニュース】 喜多方市とセイコーエプソンが包括連携協定を締結、有形民俗文化財「会津型」を中心に伝統・文化芸術で地域活性化 福島県喜多方市
2023.10.31
喜多方市(遠藤忠一市長)とセイコーエプソン株式会社(長野県諏訪市、小川恭範社長)は2023年10月30日、相互に連携・協力し
、同市が目指す歴史的な伝統、文化芸術を活用した地域の活性化などに取り組むため、包括連携協定を締結した。
同市は、伝統、文化芸術に親しむ風土のもと、地域資源を生かした多様な活動を行ってきたとしている。
2023年4月には「喜多方市文化芸術推進基本計画」(計画期間:
2023年度~2027年度)を策定、同市内の豊富な歴史文化資源を活用し、創造的な文化芸術活動を官民連携で推進しているという。
一方、エプソンは、強固なデジタルプラットフォームの構築と、人・モノ・情報をつなげ、ニーズに寄り添い続けるソリューションの共創により、カスタマーサクセスへの貢献を目指している。
2020年7月には、会津若松市に「DXイノベーションラボ会津」を開設、教育や伝統・芸術分野での地域に密着した活動を通じ、持続可能な地方の暮らし実現に向けた取り組みを進めているという。
今回の同連携協定では、エプソンのプリンターやプロジェクターなどを使用し、有形民俗文化財「会津型」を中心とした歴史的文化に触れる機会を創出することで、伝統、文化芸術を活用した地域活性化に寄与することを目的としている。
具体的には、会津型を中心とした歴史的文化資産の活用推進や文化芸術活動の活性化・サポート・発信、デジタルとリアルを組み合わせた学び・体験や教育現場の働きかた改革へ寄与すること、観光から関係人口の増加につなげる取り組みなどに取り組むという。
「会津型」は、江戸後期から昭和初期にかけて、喜多方の小野寺家を通じて販売・製造された染型紙。
小野寺家の蔵に残されていた3万6,000点を超える型紙と彫刻刀などの道具類、帳簿や見本帳などは同市に寄贈され、2003年3月25日に「会津の染型紙と関係資料」として福島県の重要有形民俗文化財に指定されている。